2021 Fiscal Year Annual Research Report
Nuclear safety governance in East Asia based on nuclear risk analysis
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21H03678
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
李 秀ちょる 名城大学, 経済学部, 教授 (10329683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羅 星仁 広島修道大学, 人間環境学部, 教授 (00342311)
何 彦旻 追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (10744021)
藤川 清史 名古屋大学, アジア共創教育研究機構, 名誉教授 (60190013)
山崎 雅人 名古屋大学, 減災連携研究センター, 特任准教授 (60628981)
周 い生 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80319483)
伊庭野 健造 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (80647470)
明日香 壽川 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90291955)
高橋 若菜 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (90360776)
大島 堅一 龍谷大学, 政策学部, 教授 (00295437)
柳 ヘリム 名古屋商科大学, 経営学部, 講師 (90791781)
陳 禮俊 山口大学, 経済学部, 教授 (00314790)
松本 健一 東洋大学, 経済学部, 准教授 (00534570)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 日中韓原子力安全政策 / 日中韓原子力安全規制 / 日中韓原子力リスク / 日中韓住民の原子力安全意識 / 日中韓原子力事故 / 放射性物質被害推定 / 日中韓原子力安全ガバナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3つの班で、合計9つの研究課題について考察を行っている。第1班の研究テーマは、Nuclear risk and nuclear safety communication in East Asiaであり、まず第1課題では、中国の原発で起きた事故事象について日本と韓国の原発状況と比較を交えて分析を行っている。第2課題では、日中韓の原発でメルトダウン事故が起きた場合、放射性物質の被害状況の推定を行っている。第3課題では、日中韓の首都圏住民を対象に原発について安全意識についてウェブを利用したアンケート調査を行い、その調査の結果を比較分析している。 第2班の研究テーマはNuclear policy and harmonization of nuclear safety standards in East Asiaであり、まず第4課題では、日中韓の原子力安全規制制度の課題について詳細に考察されている。第5課題ではEUの原子力安全組織であるWENRAが取組んできた会員国同士での安全基準の共通化の実態と成果について考察されている。そして第6課題では、日中韓で行われている原子力安全基準の実態と、安全基準の同調化を進めるための障害要因と課題について分析している。 第3班の研究テーマは、Comparative analysis of nuclear regulation agency and building a nuclear safety system in East Asiaであり、まず第7課題は、日中韓の原子力規制機関の独立性と透明性について、比較考察を行っている。第8課題は、台湾政府の脱原発政策を進めるまでの過程分析と今後の原発に頼らないエネルギー計画を考察している。最後の第9課題は、東アジアで実効性のある原子力安全体制を構築するために必要な条件と課題を明らかにしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の柱である日中韓の原発で重大事故が起きた場合の放射性物質被害推定作業において、関連分野で高度の知識とモデルシミュレーションの能力を有している専門研究者が加わり、順調に進んでいる。 さらに、日中韓の首都圏住民への原子力安全意識に関するウェブアンケート調査(東京、ソウル、北京市民それぞれ500人へのアンケート)もウェブアンケート専門企業の協力により、順調に進んでる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、下記の3つの班に分け、各班別に国内外研究ネットワーク と緊密に連携しながら、共同研究・調査により東アジアで同地域の国民に信頼される原子力 安全体制構築に貢献できる基盤的研究を目指す。 まず、【原子力安全規制・基準班】では、欧州の原子力安全規制・基準の共通化実態と成果分析を踏まえ、東アジアでの原子力安全規制・基準の共通化の障害要因と実現に向けた課題を明らかにする。 そして、【原子力リスク分析・リスクコミュニケーション班】では、日中韓の原発で重大事故時に放射性物質拡散・被害モデルによるリスク分析とともに、東アジア市民の原子力リスク意識・リスクコミュニケーションのあり方を明らかにする。 最後に、【原子力安全体制班】では、東アジアの原子力安全規制機関の独立性・意思決定透明性の比較分析、欧州の多者間原子力安全機構の役割と成果分析を踏まえ、東アジアで信頼できる安全体制構築に向けた今後のあるべき姿を明らかにする。
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Research Products
(24 results)
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[Book] 周い生編著2022
Author(s)
SDGs時代のサステイナビリティ学
Total Pages
195
Publisher
法律文化社
ISBN
978-4-589-04211-8
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