Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 和久 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10376543)
藤田 和彦 琉球大学, 理学部, 教授 (00343377)
横山 祐典 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)
渡部 真史 中央大学, 研究開発機構, 機構准教授 (30847190)
後藤 秀昭 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40323183)
島津 弘 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (90251909)
清野 聡子 九州大学, 工学研究院, 准教授 (80251320)
長谷川 均 国士舘大学, 文学部, 教授 (80208496)
堀 信行 奈良大学, その他部局等, 特別研究員 (40087143)
今里 悟之 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90324730)
小野 林太郎 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 准教授 (40462204)
高橋 そよ 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (60772829)
伊藤 幸司 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (30364128)
鈴木 淳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (60344199)
井上 麻夕里 岡山大学, 自然科学学域, 教授 (20451891)
藤田 喜久 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (20771463)
平林 頌子 東京大学, 大気海洋研究所, 講師 (40835641)
木村 淳 東海大学, 人文学部, 准教授 (80758003)
中西 裕見子 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (10845754)
片桐 千亜紀 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (70804730)
山舩 晃太郎 九州大学, 比較社会文化研究院, 共同研究者 (60899516)
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度には潮流の早い瀬戸内海芸予諸島にてマルチビーム測深調査を実施した。測深データ取得中の総航行距離は345.8 km, 測深面積は30.3 平方キロメートルであった。海峡部には水深100mを超える海釜が形成され、流れに伴う大規模な砂堆列も可視化した。また、繰り越したR3年度分の研究として、2022年8月に奄美大島大島海峡にてマルチビーム測深調査を実施した。大島海峡は潮流が早い海峡部とリアス式海岸の湾入部からなる内湾的環境の両面を持つ海峡である。本研究では大島海峡の5海域で測深を実施した。測深データ取得中の総航行距離は349.73km、測深面積は合計 18.77平方キロメートルである。大島海峡中央部の海底地形には、沿岸で急激に水深を増す溺れ谷地形とともに、海峡部では潮流によって形成されたとみられる高まりや海釜状地形が認められた。さらに、九州北部の唐津沖において、考古学的遺物の引き揚げが多い烏帽子岩周辺、馬渡島北岸沖、七ツ釜沖、神集島周辺の複数のエリアで測深を実施した。測深データ取得中の総航行距離は178.1 km, 測深面積は11.9 平方キロメートルであった。令和4年度に計画していた屋久島のマルチビーム測深については予算の繰り越しを行い、令和5年度に測深調査を実施した。 成果発表としては、本研究で令和3年度に福岡県糸島市沿岸域にて実施したマルチビーム測深調査の結果を、ポルトガル・コインブラで開催された国際地形学会(IGU)で発表した。岩石海岸沖の海底地形に関する記載は世界的にほとんど研究されていないが、当海域で現成海食台が形成される水深および化石海食台の地形を高解像度海底地形図と潜水調査によって明らかにした。このほか、マルチビーム測深を行った与那国島で大規模なサンゴ礁地形を発見し、新聞紙上で取り上げられるとともに、日本サンゴ礁学会及び日本地理学会において報告した。
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