2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of magmatic and growth processes in small plutonic bodies into batholiths
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21J13600
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
江島 圭祐 山口大学, 創成科学研究科, 特別研究員(PD) (60981876)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Keywords | バソリス / 小規模岩体 / High-Mg andesite / High-Mg diorite / 野外調査 / マグマ過程 / 岩体成長過程 / slab rollback |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の野外調査は佐賀県に分布する北多久苦鉄質複合岩体と周囲に産する変成岩類,福岡県に産する牛斬山花崗閃緑岩体,関門層群および八幡層の5つの地域・地質体で実施した.また,北多久苦鉄質複合岩体の周囲に産する変成岩類の帰属に関する研究結果は共著者としてJMPS誌に投稿し,受理された.再調査を行った牛斬山花崗閃緑岩体では,岩石に記録された面構造と線構造(流理構造)を詳細に記録し,統計処理を施すことで岩体成長過程の3次元的な解析に成功した.この解析が成功したことによって実施を予定していた岩石残留磁気を用いた検討よりも大きな成果を得ることができた.また,実施予定ではなかったが追加でジルコンU-Pb年代測定を2試料実施し,北部九州バソリスを構成する花崗岩体の中で最初期に活動した岩体であるという新事実も確認できた.2022年度に本格的な検討を予定していた小規模岩体のマグマ過程と成長過程のバソリス規模への展開も順調に進んでおり,複数の小規模岩体から地下深部から浅部の情報が得られた.申請書提出から2年目までの研究によって得られた知見を以下に記す.1. 白亜紀北部九州火成活動の熱源または本質的な親マグマはSanukitic HMAである.2. Sanukitic HMA が部分溶融メルトと混合することで北部九州バソリスの様々な花崗岩類は形成可能である.3. 地殻の成熟・進化にはMASH(Melting, Assimilation, Storage, Homogenization)モデルが適用できる.3. 北部九州花崗岩バソリスを構成する地殻浅部貫入岩体(北部九州東部に分布する深成岩体)は一般に引張応力場で母岩に支配される形で貫入・定置・成長したと考えられる.4.火成活動発生のトリガーとなる事象はSlab rollbackが考えられる.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)