2022 Fiscal Year Research-status Report
文人旗本三橋成烈全集の編纂とその活用についての研究
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21K00277
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
ワクダ マサキ 愛知淑徳大学, 愛知淑徳大学, 客員研究員 (40780169)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 国文学 / 日本文学 / 近世 / 書簡集 / 教訓本 / 名所和歌集 / 古典学 |
Outline of Annual Research Achievements |
江戸時代中期の旗本で、和歌・漢詩・俳諧の詠作や教訓本・読本の述作、古典籍・古書画の書写収集と、寡作ながらも多彩な学芸活動を繰り広げた文人、三橋成烈(みつはしなりてる、1726~1791)の伝記や学芸活動について、以下の通り、調査考証を行った。 1.成烈が安永期(1772~1780)の大坂在番中に江戸在住の親族朋友と交わした往復書簡集『飛檄(ひげき)』(星槎ラボラトリー蔵、原簡の合綴本一冊)、『飛檄随筆(ひげきずいひつ)』(東京国立博物館蔵、転写本一冊。異本に『飛檄帖(ひげきじょう)』、早稲田大学図書館蔵、転写本三冊)の校注に取り組んだ。 2.成烈が四十二歳の明和四年(1767)に大坂で世に出した、女子向けの教訓本『〈童女/教訓〉松間鄙言(どうじょきょうくんしょうかんひげん)』(半紙本四巻四冊、全十七章を収録)の注釈に補訂を加えた。注釈は『愛知淑徳大学論集―文学部篇―』第四十五巻、同第四十六巻、同四十六巻別冊に分割掲載したもの。 3.成烈が五十八歳の天明三年(1783)に冷泉家にたてまつった名所和歌集をもとにして成る『駅路名所略(えきろめいしょりゃく)』(慶應義塾大学三田メディアセンター慶應義塾図書館蔵、写本一冊)の校注に取り組んだ。 4.成烈関連資料や近世古典学関連資料の調査収集を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、公私の諸機関が所蔵資料の閲覧に制限を設けるなど、訪問利用が難しかったり躊躇われたりする状況がなお続いたから。
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Strategy for Future Research Activity |
資料の調査収集および情報の整理分析に努める。また、未翻刻の成烈関連資料の校訂などを進め、公表へ向けた準備を行う。
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Causes of Carryover |
【次年度使用額が生じた理由】新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、公私の諸機関が所蔵資料の閲覧に制限を設けるなど、訪問利用が難しかったり躊躇われたりする状況がなお続いた。それにより、旅費の面で支出の機会が少なくなったから。 【使用計画】本年度に叶わなかった閲覧計画を順次実行に移し、資料の調査収集に努める。
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