2023 Fiscal Year Research-status Report
琉球文学の先端的研究―『おもろさうし』と琉歌の再定義―
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21K00311
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
間宮 厚司 法政大学, 文学部, 教授 (30199913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
URBANOVA JANA 法政大学, 経営学部, 准教授 (00836554)
福 寛美 法政大学, その他部局等, 講師 (10815260)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 琉歌 / 和歌 / 冬 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、コロナ禍は弱まったものの、沖縄での調査は思うように進まず、我々3名の研究グループは、Zoomミーティングや研究室会議を行う形で、研究を進めた。その結果、2023年12月24日(木)の14:00~16:00に法政大学沖縄文化研究所主催の公開講演会(Zoomにて配信)を下記の内容で開催した。 公開講演会:「琉歌の冬をめぐって―沖縄の気候の観点から和歌の影響を考える―」 後援者:ヤナ・ウルバノヴァー 14:00~14:05 司会 大里知子 14:05~14:55 講演 ヤナ・ウルバノヴァー 14:55~15:00 休憩 15:00~15:30 コメント 間宮厚司・福寛美 15:30~16:00 質疑応答 そして、講演の内容、は以下の通りである。 亜熱帯地方の沖縄には四季がない。しかし、長く暑い夏と、短く肌寒い程度の冬はある。そんな短い冬にも関わらず、冬に関連する自然現象が沖縄の叙情歌である琉歌に広く詠み込まれている。理由のひとつには、和歌を学び、江戸立ちした琉球士族の知識や彼らが実際に経験した日本本土の冬が琉歌に反映されたことが考えられる。しかし、琉歌のなかに数多く見られる「冬」やその関連表現が、その意味や表している雰囲気において、和歌とまったく同じであるとは限らない。本研究では、琉歌における「冬」「雪」「霜」「霞」等に注目し、和歌と共に沖縄の気候や言葉などがそれらの表現のニュアンスにどのような影響を与えたかについて考察を進め、琉歌の独自性や魅力を考えていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メンバー3名の学会発表・講演・論文・著書(別のところに列挙してある)は、研究課題名である「琉球文学の先端的研究―『おもろさうし』と琉歌の再定義―」にふさわしい内容になっている。 ただし、コロナ禍があったため、沖縄での調査は、遅れているので、この点を今後はさらに進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで公開講演会をメンバー3人で行ってきた。講演は福寛美、ヤナ・ウルバノヴァーが行い、他の二人はコメントを行った。2024年度は12月に間宮厚司が講演を行う予定である。それから、コロナ禍のため、沖縄での現地調査がはばかられたので、その調査も進めたい。 さらに、先端的研究の書籍化が進んでいる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、沖縄での現地調査が遅れたため、次年度使用額が生じた。 文学研究で、なぜ沖縄へ行かなければならないかというと琉球・沖縄資料が沖縄にあるからである。 また、メンバーのヤナ・ウルバノヴァーは、沖縄で公開研究発表会を沖縄文化協会の学会で6月末に行う予定である。
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Research Products
(7 results)