• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Print Culture and Activism in American Women Literature After World War II

Research Project

Project/Area Number 21K00372
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

平塚 博子  日本大学, 生産工学部, 准教授 (80407379)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsアメリカ文学 / ジェンダー / アメリカ史
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、第二次世界大戦以降のアメリカの女性文学をプリントカルチャーとアクティビズムという観点から分析する。戦後から冷戦終結によってアメリカを含めた世界情勢が劇的に変化すると同時に、メディアの在り方の転換点でもある1980年代に焦点をあて、モダニズム研究やジェンダー史研究など既存の先行研究とは異なる形で、戦後のアメリカ女性文学とプリントカルチャーおよびアクティビズムの関係を網羅する。そして人種横断的に考察することでこの時代の女性文学とプリントカルチャーを多角的かつ包括的に検証し直し、アメリカ文学史およびメディア史の中に再配置することが本研究の目的である。その上で戦後の女性作家と、メディアを多角的かつ戦略的に活用し創作を続ける現代のアメリカ女性作家との接点を探ることを目的とする。
2023年度については,アフリカ系アメリカ人女性作家とアフリカ系アメリカ人向けプリントメディアに焦点をあてて研究を進めた。プリントカルチャーをはじめとするアフリカ系のメディアと文学および人種やジェンダーに関する分析の研究の一端は,2023年6月に開催されたアメリカ文学会東京支部会ので開催された男性性に関するシンポジウムにおいて、アフリカ系女性作家の作品とジェンダーに関する発表を行った。さらに6月末から7月始めにアメリカカリフォルニア州のサンタクララ大学で開催された女性史の学会19th Berkshire Conferenceにおいて、パネルとしてアフリカ系雑誌に焦点をあてた発表をおこなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度は当初、戦後の白人女性作家とプリントカルチャーの関係に関する調査・研究を進める予定であった。しかし、国際学会での発表や本務校の仕事の兼ね合いで海外出張による資料収集が進められず、予定していた白人女性作家とプリントカルチャーの関係についての分析を深く掘り下げるまでに至らなかった。
海外渡航や、国内の図書館での入館制限等もほぼコロナ禍以前に戻っていること、2024年度に行う予定であったアフリカ系の女性作家についての研究を2023年度に前倒しして行っていることなどから、研究の遅れは今後取り返せるものと考える。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は2023年度に取り組む予定であったものの、研究があまり進められなかった戦後の白人女性作家とプリントカルチャーの関係に関する調査・研究を進める。すでに資料の収集や検証を始めているLillian Smithらの冷戦初期に活躍した白人女性作家の調査を継続して行う。白人女性作家たちが出版や編集に関わった新聞や雑誌および本等の活字メディアと文学作品の関係についての資料収集と調査・分析を進める。そして、研究の成果を関連学会での研究発表および学会誌の論文投稿という形で発表する。
それと並行して2021年度から継続してきた、冷戦初期およびブラックアーツムーブメントさらにそれ以降の時期に活躍したアフリカ系女性作家とプリントカルチャーに関する調査を行う。これらの作家が関係した新聞や雑誌については、国内での一次資料の入手が難しいため、海外渡航の状況が整い次第、米国のニューヨーク公立図書館分館のショーンバーグ黒人文化センターで、複写等の方法で資料収集を行い、それを分析する。そして、研究の成果を関連学会での研究発表し、学会誌に論文を投稿したい。
2024年度以降は、ポストブラックアーツムーブメントのアフリカ系女性作家とプリントカルチャーに関する資料収集と調査・分析、さらにカリブ系他アメリカ女性作家とプリントカルチャーに関する調査と分析を進めていく。その上で、分析結果を総合して、戦後の女性文学とプリントカルチャーおよびアクティビズムの関係に関する全体像について考察する。そして公開シンポジウムを開催するかまたは国際学会でのパネルセッションに参加し、研究の評価を仰ぐ予定である。

Causes of Carryover

2023年度は国際学会での発表のための海外出張や本務校の仕事の兼ね合いで、海外での資料収集や調査が難しかった。そのため、その使途を予定していた予算の執行ができなかった。2024年度は、海外渡航に関する制限や国内の図書館の入管制限が改善しているため、2023年度にできなかった資料収集や調査を合わせて行っていく。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Presentation] Shifting from Policewomen to Police Officers: Women in Blue in American Print Media After World War II2023

    • Author(s)
      Hiroko Hiratsuka
    • Organizer
      The 2023 Berkshire Conference of Women's Historians Big Berks Conference
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 『アメリカンスパイ』における人種・ジェンダー・男性性」2023

    • Author(s)
      平塚博子
    • Organizer
      日本アメリカ文学会東京支部6月例会
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi