2021 Fiscal Year Research-status Report
Unravelling the mechanism of English learning motivation and learning behaviours outside the classroom through the use of experience sampling methods
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21K00705
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
田口 達也 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70411189)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 授業外学習 / 英語学習 / 経験サンプリング法 / 学習意欲 |
Outline of Annual Research Achievements |
学習時間は英語習得の成否を左右する一つの指標である。そのため、教室内だけでなく、教室外での学習時間も確保する必要があり、その指導をすることと動機づけをすることは、教育目標の一つの重要な項目となろう。しかし、教室外には友人の誘いやテレビ等の学習を妨げる誘惑が多く、授業外学習を効率的に行えない傾向が見受けられる。この状況は、近年の反転授業や遠隔授業の普及によってさらに問題化していると考えられる。これまでの第二言語習得、特に動機づけ研究では、教室における学習動機づけに焦点がおかれ、教室外学習の実態研究が少なく、学習者の学習意欲・学習行動に影響を及ぼす状況と要因が明らかでなかった。教室外学習に関する研究の乏しさの理由の一つに、日々の思考・感情・行動を正確に把握することの難しさがある。本研究では、教室外における英語学習について、学習者の思考・感情・行動の調査方法を確立すること、および、それらのメカニズムを解明することを目的とした。 初年度は、授業外における学習者の英語学習に関わる日々の思考・感情・行動を調査する「経験サンプリング法」の実行可能性と予備調査の研究を行った。本研究では、計24名の大学生・大学院生を対象に、1日3回2週間にわたり、英語の使用・学習の必要性等について、スマートフォンを用いて調査を実施した。その結果、学習者は日々の活動において、英語を使用したり勉強したりする必要性を感じていないことが多いものの、英語を実際に使用する活動・状況が少ないながらもあるため、英語を使用したり勉強したりする必要性を感じていることが分かった。一方で、そのような活動・状況にはいないものの、過去の学習経験や将来に起こる期待や不安によって、学習の必要性を感じている学習者がいることも明らかになった。また、経験サンプリング法は学習者の日々の思考・感情・行動を把握するのに効果的であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備調査についての研究成果を発表したものの、授業外における学習意欲・学習行動についての文献研究が遅れていることにより、本調査における研究要因を絞り込めていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
日々の生活における英語学習について、特に、英語授業とのかかわりについての思考・行動についての本調査を実施し、データ分析を行い、その問題点を特定し解決法を検討する。また、解決法について、学習を妨げる誘惑等に抗う方法を介入手段として実施し、学習継続のための方略を探る予定である。
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Causes of Carryover |
文献研究が思うように進まなかったため、次年度に行う予定である。
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Research Products
(3 results)