2023 Fiscal Year Annual Research Report
オンライン授業時代における英語eラーニングの学習質保証
Project/Area Number |
21K00766
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80275396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
池上 真人 松山大学, 経営学部, 教授 (60420759)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語eラーニング / 質保証 / 英語学習 / LMS |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、英語教育においてeラーニングを取り入れている大学が増えているが、eラーニングも含め たオンライン授業の導入については、大学に限らずすべての教育組織において、対面授業と同等以上の学習質保証が可能かどうかが大きな懸念材料となっている。 本研究は、英語eラーニングの学習質保証という観点において、LMSにおける管理と教師自身の管理がどのようになされているか、学習デー タ、教師や学生の側からもそれが有効な形となっており、さらには自律的な学習につながっているかなど、管理と自主性における最適解を探ることを目的したものである。西日本(九州、中国、四国、近畿地方)にある大学ホームページに掲載されている授業のシラバス情報を調査し、正規の英語授業で英語eラーニングを活用している大学はど こでど の程度あるか、実際に使用されている英語eラーニングシステムは何か、どのような授業形態で英語eラーニングシステムが使用されているか(完全自習 型、一斉 授業型、ブレンディッド型、宿題型など)、英語eラーニングで収集される教材消化率や正解率などの学習データが成績評価にどのように反映されてい るか、 TOEIC等の標準化テストは活用されているか否かなどを調査した。その結果、多くの大学の正規英語授業でeラーニングは取り入れられているが、成績評価に反映されるのは、教材の消化率や正解率のみであることが多く、授業の事前・事後で効果測定を厳密に行っている大学はさほど多くないことが明らかになった。また、ほとんど読んだり聴いたりすることなく、クリック・アンド・ゴーを繰り返すといった不適切学習については、不適切学習を判別することが困難であり、ほとんどの場合、何ら対策が取られていないことが明らかとなった。
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