2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishing an objective measurement of L2 listening anxiety through the use of sensing devices.
Project/Area Number |
21K00776
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
竹内 理 関西大学, 外国語学部, 教授 (40206941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田實 佳郎 関西大学, システム理工学部, 教授 (00282236)
植木 美千子 関西大学, 外国語学部, 准教授 (30737284)
宝田 隼 関西大学, システム理工学部, 助教 (40637089)
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
守谷 順 関西大学, 社会学部, 准教授 (70707562)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 外国語学習不安 / 第二言語不安 / モーションセンシングデバイス / 質問紙 / リスニング / スピーキング |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、次年度の本調査の実施に向けて、予備調査とウエアラブル・モーションセンシングデバイスの測定の最適化を行った。具体的には、10名の英語学習者に参加を求め、様々な課題をこなしてもらうなか、センシングデバイスの複数の指標のうちどれが、L2不安の客観的測定に適しているかを、実験中の学習者の身体的負担がより少なくなるよう配慮しながら検討した。同時に、本調査で実施する予定の、学習不安を測定するための心理尺度の検討も進め、複数の質問紙を使った試行を実施した。これらの予備的調査の結果、測定指標の絞り込みに一定の成功を見たほか、デバイスによるリアルタイムの測定と心理尺度による定点測定の間に見られる乖離についても理解を深めることができた。また、より現実的な場面での測定を可能にすべく、1人でリスニング等の英語学習課題をこなす時だけではなく、対面形式(ペア)で課題をこなす場合の不安測定についても検討を加え、対面時での指標の変化の特性について理解を深めた。さらに、センシングデバイスによる測定の併存的妥当性を検証するために、ほかの類似のデバイスによる測定も、一部の参加で実施し、本調査で利用する予定のモーションセンシングデバイスの問題点を吟味し、測定精度向上の糸口をつかんだ。以上の成果の一部は、「柔軟な圧電センサを用いた心理状態測定システム」と題して学会発表を行った。なお、2021年度は新型コロナウイルス感染症拡大の状況下にあったため、対面実験については一部指標の測定に制約が生じた。この制約の影響は未知数のため、さらなる検証が必要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、予定していた予備調査と測定の最適化の試みを、概ね順調に遂行した。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大のため、実験については十分な配慮と対策を講じて行う必要があった。この対策のため、一部指標の測定に制約を設けざるを得なかった。そこで、この制約の影響の有無を確認するために、次年度冒頭で再現実験を行い、結果の妥当性についてさらなる検証を行う必要性が生じている。さらに、感染防止対策のため、予定外の出費が生じており、予算の執行にも修正を加える必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、一部指標の測定に制約が生じており、その影響を見極めるため、次年度冒頭で再現実験を行い、測定の妥当性に関してさらなる検証を行う予定である。また、当初の計画にあったリスニングだけでなく、対面場面を想定したスピーキング(やり取り)における第二言語(英語)学習不安の測定についても研究のスコープに入れて、より現実場面に近い測定を可能にするよう研究を推進していく。さらに、センシングディバイスの測定精度をあげるべく、一部のディバイスにも改良を加える予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止等のため学会発表に伴う出張等に制約があり、計画が次年度に繰り越されたことや、感染症拡大防止のため、一部実験実施状況に制約が生じたため、実験規模の縮小や再実験の必要が生じ、使用計画に変更が必要となった。さらに、研究結果を受けて、センシングディバイスの測定精度を上げるため、一部に改良を施す必要が生じ、そのための予算を確保したことなどが、計画変更に反映されている。
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Research Products
(1 results)