2021 Fiscal Year Research-status Report
三代天皇御記(宇多・醍醐・村上天皇)のデータベース化
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21K00864
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
倉本 一宏 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (80215053)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 古記録 / 日記 / 平安時代 / 天皇 / 御記 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、『御記纂』のうち、宇多天皇御記(『三代御記逸文集成』で20ページ)、『御記纂拾遺』のうち、宇多天皇御記(『三代御記逸文集成』で3ページ)、醍醐天皇御記(『三代御記逸文集成』で21ページ)、村上天皇御記(『三代御記逸文集成』で24ページ)、『延喜天暦御記抄』のうち、醍醐天皇御記・村上天皇御記(『三代御記逸文集成』で合わせて10ページ)について、訓読文を作成し、これを校訂した。これで『御記纂拾遺』と『延喜天暦御記抄』はすべてについて作業が終了したことになる。 また、『国書逸文研究』他の文献から御記の逸文を収拾し、これも訓読文を作成して校訂した。 これによって、宇多天皇御記は、そのすべてについて訓読文の作成が完了したことになり、データベース化して、国際日本文化研究センターの「摂関期古記録データベース」の一環として、すでに公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、予定していた三箇年の計画のうち、初年度の2021年度の研究計画を予定どおり遂行することができた故。 また、このまま研究が進展すれば、2022年度以降も順調に進展するであろうことが十分に予測できる故。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の研究において、研究代表者である私も、訓読文の見直しをする機関研究員(国際日本文化研究センターの独自雇用)も、訓読文を作成する研究補助員も、おおよその見通しが付いた。 残る部分は、『御記纂』の醍醐天皇御記と村上天皇御記であり、2022年度は醍醐天皇御記のすべてと、村上天皇御記の一部について、訓読文を作成し、これを校訂する予定である。 できれば醍醐天皇御記についても、データベース化して、国際日本文化研究センターの「摂関期古記録データベース」の一環として、公開したい。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の蔓延による移動の禁止によって、史料調査を目的とした旅費の支出がきわめて少なくなってしまった。 その分を次年度に繰り越し、PCの購入など、物品費に充当する予定である。
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