2022 Fiscal Year Research-status Report
Civil engineering historical research on the castle construction technology of the Ryukyu Islands
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21K00957
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
山本 正昭 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (80789488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 龍太 城西大学, 経営学部, 准教授 (00712655)
森 達也 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 教授 (70572402)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | グスク / 城郭遺跡 / 土木技術の伝播 / 琉球列島 / 14世紀から16世紀 / 島嶼地域 / 石積み技術 / 比較文化研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度までは新型コロナの影響による調査対象地への入域制限要請があり、実地調査がほとんど叶わなかったが、令和4年度より奄美大島北部を中心に実地調査が実施できるようになった。過去における調査状況ならびに研究成果の聞き取りといった基礎資料の収集を行ったことに加えて、14世紀から15世紀にかけての防御性を有する遺跡3カ所(浦上有盛遺跡、手花部グスク、ヒラキ山遺跡)の踏査を行った。また、今後の本研究実施に向けての具体的な計画を策定することができたことも大きな成果であったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナの影響により、令和4年度からようやく現地での資料収集並びに実地調査を行うことができたことから、ようやく本研究のスタートラインを切ることができたと言える。これまでの研究は主に沖縄本島内の城郭遺跡を中心に資料収集を行ってきたが、本研究のテーマである比較研究が全く行えていない状況であった。 沖縄本島内での他地域に見る城郭遺跡の資料はかなり少なく、あわせて電話やメールによる現地教育委員会からの聞き取りも行ったものの、質疑応答に時間がかかることや共通理解が図られないなどの限界があった。 上記の課題を念頭に置きながら、以降においては本研究の遅れを取り戻していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度においては基礎資料収集を主に行った。現状では奄美市教育委員会でのグスク調査はあまり行われておらず、平面図等の記録作成も行われていないことが確認できた。現地調査で残存状況が良好であった浦上有盛遺跡、手花部グスクについてはグスク時代の土木技術を知る上で平面概略図等を作成することでその一端を明らかにすることができるものと思われた。また、他にも残存が良好なものと推察されるグスクが5~6カ所、見られるという聞き取りが得られたことに伴って、次回の奄美大島での調査は他の残存状況が良好なグスクの現地確認調査を行うことが肝要に思われた。 発掘調査が実施されたグスクについては出土遺物を再度確認して、グスクが機能していた時期の特定を進めていく必要があるものと思われた。また、遺物の相違からグスクの機能差、権力差が見られるのかといった課題も浮き上がってくるものと思われる。
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Causes of Carryover |
令和2、3年度さらに令和4年度の上半期まで全く実地調査が行えなかったことから次年度使用額が生じている主な理由である。 これらのことから令和5年度は令和3年度分も合わせて実地調査に力点を置いて実施していくことを計画している。その内容としては主に奄美大島地域ならびに先島諸島地域といった島嶼地域の実地調査を集中的に行っていくこと、そして現地の教育委員会が所蔵している城郭遺跡出土遺物の実見していくことを具体的な研究指針として掲げていく。
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Research Products
(4 results)