2022 Fiscal Year Research-status Report
Examination of auditory processing disorder as a hearing problem in autism spectrum disorders and its support
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21K02683
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三好 紀子 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 助教 (80814772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 恵 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 寄附講座助教 (50818664)
金井 講治 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50821047)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム / 感覚過敏 / 聴覚情報処理障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉症スペクトラム(Autism Spectrum Disorder: ASD)の社会不適応の原因の一つと指摘されている感覚特性、特に、聴覚特性の特徴を探ることを目的としている。この聴覚特性には「選択的聴覚注意障害」と「聴覚過敏」があるが、未解明なことも多く、臨床の中で両者は混同されていることも多い。両者の違いを区別することは、支援方法に違いがあるため重要であると思われる。しかし、現在これらを区別する方法は明らかになっていない。その為、本研究では、この聴覚特性を「聴力は正常でありながら、日常生活場面での聞き取りにくさが生じる」という症状を呈する一群、聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorders: APD)との関連によって区別できないか検討するものである。 具体的には、①データベースによる後方視的研究②心理検査、聴覚検査及び生育歴・生活歴聴取のインタビューを組み合わせ、1)ASDの聴覚特性の特徴(選択的聴覚注意障害や聴覚過敏)をAPDとの関連性を検討することで客観的かつ詳細に検討すること2)ASDの聴覚特性を起因とした社会的コミュニケーション障害などの適応障害を評価することから、ASD者に生じるそれぞれの聴覚特性に起因した社会不適応場面を抽出し、具体的支援策を提案することである。現在、①データベースの数値は入力済みだが、本研究で重要となるASD診断の精度を高めるために、複数名の専門家による診断カンファレンスを継続している。② 2022年度施行した7例を加え合計10例にインタビューと聴覚検査を施行した。またASD児の聴覚検査の考察を第63回児童青年期精神医学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
後方視的研究のための診断カンファレンスがやや遅れていた。また、新型コロナ感染拡大の影響でのドロップアウトを防ぐために、当初の予定と変更し、インタビューと聴覚検査を一定間隔内で先に行っているため全体的な進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
入力されたデータベースの解析による後方視的研究を行う。現時点でインタビューならびに聴覚検査は実施中であるが、対象者のリクルートを引き続き継続し、症例数の増加を目指す。さらに2021年度から蓄積されたデータを整理し、学会発表や論文投稿を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究の進捗に変更があったため。
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Research Products
(1 results)