2021 Fiscal Year Research-status Report
テキストマイニングによる学習支援に向けた口頭対話における学生発話の特徴抽出
Project/Area Number |
21K02857
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
森廣 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40263412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 永子 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90342188)
掛川 淳一 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90403310)
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90508459)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教育工学 / 教育実践 / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
学びの個別最適化などに向けた,教育のデジタルトランスフォーメーションが期待されている.学校における学習のプロセスでも様々なテキストデータは残されるが,これまでの教育では十分に活用されないことも多かった.本研究では,一見マイニングに適さない学習関連のテキストデータから,学びに対する支援の実現に向けた学習者の特徴的な情報の抽出とその活用について検討する.申請者らが実践研究してきた,単語・文法の誤りや誤字・脱字などを多く含む小学生が書いた文書からのテキストマイニングで抽出された情報の教育活用を発展させ,模擬患者とコミュニケーションをとる作業療法士を目指す学生による口頭対話のテキストデータからテキストマイニングにより具体的な特徴表現を抽出し,学習支援実現に向けて活用する. 令和3年度は研究実施計画に従い,本研究助成を受けた高速ネットワークを整備し,端末を兵庫教育大学と四條畷学園大学に設置し,データを収集・分析する環境の構築した.これは,新型コロナウイルス感染症対策とされた授業オンライン化などの影響を受けて,計算機資源ならびに通信容量などについて逼迫した状況となり増強を余儀なくされたことへの対応である.この環境を用いて,着想を得た先行研究に関する補充的分析を実施し,本研究の基盤としても適切なことを確認した.その上で,本研究に関する教育実践データの分析を実施して論文を投稿した.また,次年度の研究に向けて新たな教育実践データの収集を実施した. 本年度は,昨年度収集した教育実践データの分析を実施する.テキストマイニングの対象とする口頭対話のテキストデータが日本語として正確な文ばかりではないことを考慮して,N-gramを用いて特徴表現を抽出する.抽出された特徴表現の教育活用として,大学教員の指導方法改善や大学生の自己学習支援などを目指す.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究の実施に向けて収集していた,前年度の教育実践に関するデータが順調に分析できたため,早々に論文の投稿が可能となり,採録された.そのため,当初の計画以上に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の教育実践で収集したデータの整理が完了次第,分析を実施する.文字単位のN-gramを用いた分析の有効性が示唆されたため,従来から実施していた形態素解析と組み合わせ,単語単位のN-gramを用いた分析についても検討を始めている.
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Causes of Carryover |
オンライン開催が多く,情報収集や成果発表のための学会・研究会等の参加を減らしたため,
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Research Products
(2 results)