2023 Fiscal Year Research-status Report
自画撮り被害における児童の送信行動に影響を与える要因と被害予防教育の指標の検討
Project/Area Number |
21K03118
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
櫻井 鼓 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (70846295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 性的グルーミング / 自画撮り画像 / 性被害 / トラウマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、児童の性的な自画撮り画像送信行動のリスク要因と予防のための指標を得ることを目的としている。 2021年度は、倫理面に配慮する観点から、20歳以上の若年成人20,000人を対象として、児童期の送信行動経験について尋ねるオンライン調査を実施した。2022年度は、収集されたデータの分析を行い、その成果を日本トラウマティック・ストレス学会学術大会において発表した。2023年度は、その際の専門家による意見等を踏まえて論文執筆を行い、学会誌「トラウマティック・ストレス」に原著論文として掲載された。 本研究においては、全2回の調査を実施することを予定している。具体的内容としては、第1回調査(2021年度調査)において、児童による送信行動の割合や送信相手をはじめとする実態を把握し、送信行動のリスクとなる児童の心理社会的要因を明らかにする。第2回調査において、その結果に基づき、児童が送信行動に至るまでに展開される、送信相手とのやりとりでの心理的要因を明らかにするものである。そこで2023年度は、第2回のオンライン調査の計画を立て、調査項目を作成した上で、複数のオンライン調査会社との打ち合わせを行った。 しかし、こどもの性被害に関連する本研究テーマの性質上、項目を工夫する必要が出て、2023年度中には実施に至らず、現在も検討を続けているところである。研究期間を延長し、2024年度に調査実施の予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度には、第2回のオンライン調査の実施を予定していたが、調査項目を変更する必要性が出たことから、実施が遅れた。現在、研究計画を見直している最中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、第1回データのさらなるデータ分析を進め、論文執筆を行う。第2回のオンライン調査を実施するために、調査項目の変更を中心とした研究計画を立て直した上で、調査を実施する。
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Causes of Carryover |
2023年度に実施予定であった第2回オンライン調査が実施できなかったために、研究の延長申請を行った。2024年度に研究計画を修正して、実施予定としている。
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