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2023 Fiscal Year Annual Research Report

シュレディンガー問題の数値解析

Research Project

Project/Area Number 21K03364
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

中野 張  東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (00452409)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsシュレディンガー問題 / 確率制御 / 確率微分方程式 / 生成モデル
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では,シュレディンガー問題と呼ばれる,初期分布と終端分布が固定されたブラウン粒子の中で最も起こりやすい時間発展を求める問題の数値解法について研究している.本年度の研究では,昨年度開発した,シュレディンガー問題に対するMcKean-Vlasov型確率制御問題による数値解法の厳密な収束を証明した.副産物として,ガウスカーネルによる,確率測度のヒルベルト空間への埋め込みが弱収束と同値であることを証明した.これは未解決問題として提示されていたものであった.この成果を国際学会で発表し,さらに学術誌に一編の論文として投稿中である.また,現在,画像生成モデルとして広く普及している生成拡散モデルの理論解析の研究を行った.具体的には,ノイズ除去拡散確率モデル(Denoising Diffusion Probabilistic Models)による生成分布が目標分布に収束するための十分条件を明らかにした.既存研究で知られている収束証明では,順時間過程のパラメータがどのような条件を満たせば生成が成功するのか,不明瞭だったが,本研究では,このパラメータに対する適当な漸近挙動の十分条件を導出した.

研究期間全体を通じて,シュレディンガー問題という特殊な確率制御問題に対して,新しい数値解法を提示し,厳密な理論解析を行なった.また,限定された場合のシュレディンガー問題の近似解法とみなせる生成拡散モデルに対し,これまで明らかになっていなかった収束条件を明らかにした.

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] A kernel-based method for Schrodinger bridges2023

    • Author(s)
      Yumiharu Nakano
    • Organizer
      10th International Congress on Industrial and Applied Mathematics
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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