2023 Fiscal Year Annual Research Report
高炉スラグ微粉末及びフライアッシュセメントコンクリートの反応促進技術の開発
Project/Area Number |
21K04349
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
胡桃沢 清文 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (40374574)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高炉スラグ / フライアッシュ / 反応促進 / 微細構造 / CO2排出削減 / イオン移動度 / 溶解度 |
Outline of Annual Research Achievements |
建設業界におけるCO2排出削減のためにセメントの利用の低減が求められている。その低減策として高炉スラグやフライアッシュなどの混合材のセメントの置換率の増加が挙げられる。しかし、大量に置換することによって強度発現が低下するため初期の反応性を高める技術が必要とされる。そこで本研究では初期反応を促進するための反応促進剤の開発を行った。その結果、水酸化カルシウムによって活性化させた高炉スラグやフライアッシュは硫酸ナトリウムを添加することによって初期の反応が促進し強度発現が促進することを明らかにした。また、混合セメントとして使用した際にも硫酸ナトリウムの添加が初期の強度発現を改善する上で有効であることを明らかにした。一方、初期の強度発現は促進することはできたが材齢28日においての強度発現は大きくなかった。これは初期に水和生成物が多く生成したことによって反応が停滞したためであると考えられる。また、反応を促進するメカニズムとしては無機塩が溶解することによって放出される陰イオンのイオン移動度が大きく影響を与えることを明らかにした。イオン移動度の高いイオンを含む無機塩の添加によって初期の反応は促進することが示された。ただし、溶解するイオンの量も重要であり、無機塩の水への溶解ども重要な要因であることも示された。養生温度を高めることが高炉スラグの反応を促進する上では重要であり、高炉スラグの反応は温度依存性が高いことがしめされ養生温度が高い場合には促進剤の添加はそれほど有効ではないことも示された。
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Research Products
(7 results)