2023 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチ破壊性変化定量解析システムの妥当性評価
Project/Area Number |
21K07611
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
神島 保 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (10399868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 啓 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (10456014)
渥美 達也 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20301905)
池辺 将之 北海道大学, 量子集積エレクトロニクス研究センター, 教授 (20374613)
田村 賢一 日本大学, 工学部, 教授 (90227273)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 関節リウマチ |
Outline of Annual Research Achievements |
Genant-modified Sharpスコア(GSS)などの、関節リウマチ(RA)における関節腔狭小化(JSN)のX線スコアリング法は広く受け入れられているが、評価が主観的で煩雑である。そのため、関節裂隙幅(JSW)の変化を自動的に定量化できる部分位相限定相関(PIPOC)を備えたソフトウェアを開発した。 本研究の目的は、ソフトウェアを用いてトシリズマブ治療下の関節リウマチ患者のJSN進行を検討することである。 トシリズマブで治療された39名のRA患者(女性35名)を対象とした。 中手指節関節および近位指節間関節のX線学的進行は、0ヶ月および12ヶ月のGSSに従って評価された。被験者の均質性を確保するために、ソフトウェア分析のベースラインでGSS = 0の関節をターゲットにした。 JSN進行測定用の自作ソフトウェアの成功率は96.8%(449/464)であった。ソフトウェアによる0-12か月のJSW変化は、0-6か月のPIPOC(陽性)群の関節で、0-6か月のPIPOC(陰性)群よりも有意に大きかった(p < 0.001)。ソフトウェアによる0-12か月のJSW変化は、0-12か月のGSS(陽性)群と比較して有意であった(p = 0.02)。(+)はフォローアップ期間中のJSN進行を示す。一方、「(-)」はフォローアップ期間中のJSN進行がないことを示す。線形回帰テストでは、左2番目と3番目のMCP関節での0-6か月と0-12か月のPIPOCの間に有意な相関が見られた(それぞれR2 = 0.554および0.420)。 PIPOC依存ソフトウェアは、1年間のトシリズマブ治療下の追跡期間中にRA患者のJSN進行を検出できる可能性がある。
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