2021 Fiscal Year Research-status Report
4D Flow-MRIによる門脈塞栓術後の残肝肥大予測法確立と先制IVRの開発
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21K07637
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
阿保 大介 北海道大学, 大学病院, 准教授 (30399844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽山 武士 北海道大学, 大学病院, 助教 (00794059)
森田 亮 北海道大学, 医学研究院, 助教 (30872626)
神山 俊哉 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (80322816)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 門脈塞栓術 / 4D-flow MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
研究開始の初年度は、本研究の実施のコアとなる、経皮的門脈塞栓術を含めた門脈系IVR(カテーテル治療/画像下治療)に対する4D Flow-MRIを用いた門脈系の血流評価に関する前向き観察研究の臨床研究のプロトコル作成とIRB申請を行った。 門脈系の4D-Flow MRIの撮像方法は、まだ定まった方法が存在しないというのが現状である。加えて、これまでの既報では造影剤を併用して実施されている方法が一般的である。しかし、我々は、繰り返し実施する際の患者侵襲(静脈注射による疼痛、腎機能への負担、アレルギー発症リスク等)を無くし、より多くの患者に適応できる方法へ発展させたいという観点から、造影剤を使用せずに(非造影で)評価可能な4D-Flow MRI撮像方法の確立を目指している。 研究初年度の今年度は、前述のように、非造影での4D-Flow MRI 撮像方法の確立と最適化を目指し、数名の健常人ボランティアを用いて血管描出と4D-flow MRIの画像を位置合わせの方法(主にパラメーター設定)を模索した。並行して門脈塞栓術を含めた門脈系IVR前後での4D-Flow MRI症例のリクルート・症例集積及び処置前後における撮像を行い、各症例で得られた知見をフィードバックし、それ以降の症例の撮像方法の改良を継続的に実施した。 また4D-Flow MRIの撮像を行う症例については、門脈塞栓術時の血管造影法についても、4D-Flow MRIと比較・検討することを念頭にプロトコールの改良を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究のプロトコル作成からIRB申請を行った後、その申請作業とIRB承認までに時間を要した。 加えて、当初の見込みに比べて、門脈塞栓術の症例数が少ないことも影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
経皮的門脈塞栓術に限らず門脈系IVRに対する4D Flow-MRIを用いた血流評価に関する前向き観察研究の臨床研究のプロトコル作成とIRB申請を行っているため、門脈塞栓術以外の門脈系IVRの症例を活用し、非造影での4D-Flow MRI 撮像方法の確立と最適化を加速していく。また門脈塞栓術症例の臨床研究へのリクルートをさらに積極的に進めていく。
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Causes of Carryover |
COVID-19蔓延に伴い情報収集のための学会参加がon-siteで実施できず、リモート参加ないしは不参加となってしまったため次年度使用額が生じてしまった。R4年度は学会参加による情報収集を主体に使用していく計画である。
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