2021 Fiscal Year Research-status Report
Liver organoid-based study of macrophage-induced injury of liver stem cells in GVHD
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21K08409
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
橋本 大吾 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20419576)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 移植片対宿主病 / 組織幹細胞 / 胆管上皮 / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス同種造血幹細胞移植を用いた肝臓GVHDモデルを確立した。病理学的検討では, 肝臓GVHDの主たる標的は胆管上皮であることが確認された。胆管周囲にT細胞やマクロファージが浸潤しており, 胆管上皮のアポトーシス (cleaved caspase-3発現)や, 黄疸の発症を伴っていた。肝障害発症後のday21に, LGR5陽性肝臓組織幹細胞が増加し, その後減少することを発見した。次に胆管上皮幹細胞の動態を明らかにすることを目指し, 肝臓右葉から胆管上皮を単離し, そこから得られる胆管上皮オルガノイドの定量を行い, 胆管上皮幹細胞の量的変化を観察する系を確立した。この系を用いた検討で, 同種造血幹細胞移植後の肝臓GVHDが発症した後の移植後day21に胆管上皮幹細胞が増加し, その後急速に減少することが判明した。これは, 肝臓GVHDによる胆管上皮傷害を修復するために, 幹細胞の活性化と増殖が生じるものの, それらの幹細胞もGVHDの標的となって修復が行われなくなることを示している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
胆管上皮細胞の幹細胞を定量する系を確立できたため, 今後の検討が容易に置こうことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は, 胆管上皮幹細胞障害のメカニズムを, オルガノイド培養系を用いて検討する。各種免疫細胞との共培養, 炎症性サイトカインの添加, サイトカインの阻害剤の添加などを用いて, 胆管上皮幹細胞障害のメカニズムを解明する。そのうえで, 胆管上皮幹細胞を標的とする, GVHD予防法や治療法の開発を目指す。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Gvhd Targets Organoid-Forming Biliary Epithelial Stem Cells Via a TGF-β-Dependent Manner2021
Author(s)
Yuta Hasegawa, Daigo Hashimoto, Ryo Kikuchi, Zixuan Zhang, Hajime Senjo, Tomoko Sekiguchi, Eiko Hayase, Takahiro Tateno, Emi Yokoyama, Shuichiro Takahashi, Xuanzhong Chen, Kazuki Yoneda, Hiroyuki Ohigashi, Takahide Ara, Takanori Teshima
Organizer
The 63rd ASH Annual Meeting
Int'l Joint Research
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