2023 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of positive pressure extubation on respiratory function evaluated by trans-pulmonary pressure and electrical impedance tomography
Project/Area Number |
21K09049
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大藤 純 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40346606)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 抜管前の陽圧換気 / 人工呼吸器離脱 / 抜管 |
Outline of Annual Research Achievements |
人工呼吸器からの離脱において、SAT、SBTをクリアした後に、PEEP5 cmH2Oを超える陽圧を残した状態で抜管する場合と三学会合同ガイドラインに従ったPEEP5cmH2O以下での抜管において、呼吸機能の変化(呼吸器コンプライアンス、酸素化、など)を、Electrical Impedance Tomography (EIT)や食道内圧モニタリングを含めた検討を行うものである。食道内圧は、SBT失敗症例でのPEEP設定と呼気径肺圧との関連を調査するものであるが、現状ではそれらに該当する症例はなかった。EITは、Medtronic社製 Enlight 2100を使用して、患者の気道内圧や流量を同時モニタリングできる状態での評価を実施できる。現在データ収集を行い、解析を進めている。また、抜管後では、フローセンサーを外すため、正確な呼吸メカニクスの評価が難しいという課題が出たため、automatic tube compensation modeによる抜管の模擬的状態での呼吸メカニクス評価を実施した。ATC modeでは、PEEP0cmH2O, 補助レベルは100%として評価している。ATC mode前にはPEEP5およびPEEP10cmH2Oからの変化をクロスオーバーで評価し、少ない症例数でも解析が可能となった。SBT中やデータ収集中のバッキング、体位変換やセンサーのずれなどの細かい問題点はあるもののデータ収集を継続している。これまでの研究成果からは、ATC変更前のPEEPレベルにおいて、EITによるcenter of ventilationやATC中の食道内圧変動に違いはなく、抜管前の陽圧換気の影響は一時的で抜管後の呼吸機能への影響は少ないことが示唆される。今後、さらにデータ収集と解析を進め、成果を誌上発表する予定である。
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