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2021 Fiscal Year Research-status Report

マウスリンパ節付随免疫皮弁モデルを利用した新しいがん免疫療法の開発

Research Project

Project/Area Number 21K09785
Research InstitutionShizuoka Cancer Center Research Institute

Principal Investigator

石井 義剛  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (60635499)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 荒木 淳  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (00508088)
芦澤 忠  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10443441)
森 裕晃  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10793292)
安永 能周  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (40596946)
井上 啓太  自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80618520)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords皮弁 / 免疫 / リンパ節 / マウス / 免疫療法
Outline of Annual Research Achievements

マウス免疫皮弁モデルの作製
近交系のBALB/cAマウスを用いて免疫皮弁治療モデルの構築を進めている。皮弁作製部位の近傍にトリプルネガティブ4T1細胞を移植した場合の造腫瘍性を確認し、腫瘍の増殖が著明であることが確認された。4T1細胞は、播種性の高い乳癌細胞であることから、近位および遠位リンパ節への移行や臓器転移などについて、また皮弁移植による影響などを含めた病理組織学的な評価を進めている。
皮弁をモデルを作成するに当たり、当初は遊離皮弁モデルも検討していたが、血行動態の安定性や手術手技の再現性などを考慮し、現在は有茎皮弁モデルでの作成を行っている。
乳癌転移を想定したトリプルネガティブ4T1細胞を使用する為、当初は腋窩リンパ節を含む皮弁モデルの検討を行っていたが、インドシアニングリーン蛍光色素と赤外線カメラを用いたリンパ節・リンパ管造影を行ったところ、腋窩よりも鼠径部でリンパ節への色素の取り込みが強くなっていた。肉眼的には炎症を起こしていないマウスのリンパ節を同定することはやや困難であり、赤外線カメラの導入は非常に高額であり汎用性がない為、認可された金額の中での導入は不可能である。その為、リンパ節の局在が比較的わかりやすく、皮弁挙上の再現性と血行の安定性、移植の際の皮弁の可動性などを考慮した結果、現在は鼠径部での皮弁モデルの構築で続けている。今後は、可能であれば期限付きでの赤外線カメラの借用も検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

臨床業務が不規則である為、研究の時間の擦り合わせがなかなか出来ず、上半期は研究時間を設定することが非常に困難であった。その為、後半は臨床業務の見直しを行い、研究時間をある程度確保することが出来た為、多少の遅れに留めることが出来た。研究期間を鑑みると、やや遅れている状態は続いており、令和4年度は更に調整が必要となると思われる。

Strategy for Future Research Activity

マウス樹状細胞の作製
既に確立されたラットの樹状細胞の培養法に従って(Cancer Sci, 2015)、BALB/cAマウスの骨髄細胞を用いて樹状細胞の培養を行った。具体的には、マウスGM-CSF、IL-4の存在下に7日間培養後に、非接着培養を回収した。4T1細胞由来の腫瘍ライセートの調製や樹状細胞の表面マーカーについては、今後検討する予定である。
また、リンパ節の同定や、腫瘍細胞移植後のリンパ節の同定を行う為に、赤外線カメラの借用も検討している。

Causes of Carryover

実験に必要な手術器械と実験薬剤の購入、データをまとめるのに必要な電子機器の購入、研究を進める上で必要な知識を獲得する為の書籍の購入、実験検体の病理学的な検査費用、腫瘍細胞などの手配費用、研究分担者への配分など。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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