2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a novel treatment for oral cancer using secretory products and cells associated with mesenchymal stem cells
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21K10046
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
合島 怜央奈 佐賀大学, 医学部, 講師 (30756143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山座 孝義 九州大学, 歯学研究院, 教授 (80304814)
山下 佳雄 佐賀大学, 医学部, 教授 (50322300)
檀上 敦 佐賀大学, 医学部, 准教授 (80452712)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口腔がん / 間葉系幹細胞 / 分泌因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの形成・進展には、がん細胞のみならず、免疫細胞の浸潤、血管新生の誘導等、がん細胞周囲に構築される微小環境が極めて重要である。現在、周囲微小環境に着目した新たながん治療法の開発が活発になっている。間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells; MSCs)は種々の免疫細胞の機能を調節し、優れた免疫調節能を発揮する。また、腫瘍集積性や低免疫原性の特徴を有しており、がんに対する細胞治療として効果的・効率的な治療効果と低副作用性が期待できる。近年、MSCsが分泌するエクソソーム(MSC-EXO)にはMSCsと同様の治療効果を備わっていることが明らかとなった。本申請研究では、MSCs(細胞)とMSC-EXOに発現するリガンドが、口腔がんに対して抗腫瘍作用をもたらすかを検証することを目的とした。初年度である2021年度はMSCsに発現する抗腫瘍効果を有する分子の発現を確認した。さらにMSCsの抗腫瘍効果の高めるシグナル分子を同定した。また、MSC-EXOの抽出条件を検証し、適切な実験条件を見出した。2021年度に明らかとした実験結果および条件を基盤として、2022年度以降には口腔がん細胞に対する抗腫瘍効果の検証を行うこととする。さらにMSC-EXOに存在する抗腫瘍効果をもたらす因子について発現解析を行う予定である。COVID-19感染拡大の影響で予定していた研究が遅延したが、適切に軌道修正を行いながら実験を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度はCOVID-19感染拡大の影響で、学内共同実験室の使用時間制限があった。また、医療業務の増加により予定した研究の遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はCOVID-19感染拡大の影響もあったが、感染対策も進んできた。実験はやや遅延しているが、状況にあわせて軌道修正を行いながら予定通り推進していく。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大の影響で予定した研究に遅延が生じた。研究方針に変更は行わず、次年度へ繰り越しを行い、研究を継続していく。
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