2021 Fiscal Year Research-status Report
歯科保健行動への介入を起点とした共通リスクファクターアプローチによるNCDs予防
Project/Area Number |
21K10246
|
Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
吉岡 昌美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 弘美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (00709511)
柳沢 志津子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (10350927)
福井 誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (50325289)
日野出 大輔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (70189801)
白山 靖彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (40434542)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 歯みがき行動 / 指導用媒体 / 動画視聴 / 保健指導 / NCDs予防 / コモンリスクファクターアプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は1)指導用媒体の原案の作成、2)歯みがき行動にリンクさせたwebによる保健指導の試行、3)健診受診者を対象に行うパイロット調査の準備、を開始した。 1)指導用媒体として、1回の歯磨き時間に合わせた約3分間のコンテンツの項目立てと原案を作成した。媒体に必要なイラストについてはコンテンツの原案をもとに外部業者に委託した。 2)歯みがき行動にリンクさせたwebによる保健指導のモニタリングを行った。職域における成人ボランティア十数名を対象に本研究の趣旨を説明し、30日間(30回分)の指導用動画をYouTubeにて視聴していただき、コンテンツや手法について意見、感想を頂いた。その結果、30日間の動画視聴を完遂できた方は3名であり、毎日の歯みがき行動に動画視聴を定着させることの難しさが確認できた。また、スマホで視聴する動画においては文字やイラストの大きさを再考する必要があること、3分という時間の中で時間経過を把握できる画面にすべきであるなど、内容よりもプレゼンテーションのしかたに改良すべき点が多いことが明らかとなった。現在はこれらの意見を踏まえた上で、予防歯科を専門とする3名の歯科医師で動画のコンテンツや手法を吟味し、ブラッシュアップを行っているところである。 3)2022年度に健診受診者を対象として行うパイロット調査の準備として、徳島文理大学倫理審査委員会に倫理申請を行うべく、関係部署との調整を行った。倫理申請は2022年度に行う必要があるため、4月に申請書を提出する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度に予定していた計画の大枠は遂行できているといえる。2022年度に職域での健診受診者を対象として予定しているパイロット調査に間に合わせるためには、2022年4月末までに、媒体のブラッシュアップを行い、動画を視聴できる状態まで準備しておくことや、倫理委員会の承認を得ることなどを完了する必要があるが、これらについても次年度早々に挽回できると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は職域での健診受診者を対象としたパイロット調査と、特定健診あるいは職域における定期健康診断等の受診者を対象とした本調査を行う予定である。いずれにしても多忙な現役世代のボランティアを募る必要があるため、健診をマネジメントしている部署やその場所を管理している部署の担当者に研究への協力を得るための綿密な準備が必要と考えている。すでにパイロット調査のボランティアをリクルートする方法については健診を担当する部署との間で調整はできているが、本調査に関しても、時間に余裕をもって準備を進めていきたいと考えている。
|
Causes of Carryover |
指導用媒体を作成するにあたり、新たにビデオカメラ一式を購入して教育用動画を撮影し編集する予定であったが、実現可能性を検討した結果、方針を変更し、イラストと文字情報を主体とした音声付きパワーポイントをもとに動画を作成することとなった。このため、当初予定していたビデオカメラや周辺機器等の物品を購入する必要がなくなり、経費を次年度に繰り越すこととなった。コンテンツのモニター協力者への謝礼については、先方の都合により謝礼が不要となった。また、新型コロナ感染症の影響により研究打ち合わせや関連学会は遠隔でのweb開催となったため、旅費を使う必要がなくなった。
|
Research Products
(1 results)