2021 Fiscal Year Research-status Report
既設・新設薬学部を有する都道府県および無薬学部県間の薬剤師分布動向の3群比較
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21K10337
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
安藤 崇仁 帝京大学, 薬学部, 講師 (40761987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿嶋 小緒里 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 准教授 (30581699)
松本 正俊 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座教授 (40348016)
井上 和男 帝京大学, 医学部, 教授 (70275709)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 薬剤師 / 薬学部 / 薬剤師国家試験 / 薬剤師偏在 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国における薬剤師の供給総量は、新しく薬剤師国家試験に合格する薬剤師数調節でなされている。現在、薬学部・薬科大学(以下薬学部)の新設とともに薬剤師供給は増加しているが、薬剤師の偏在は持続している。したがって、薬剤師不足地域の改善に、より資する政策が必要である。どのような属性(経験年数、性別、キャリア初期の勤務地など)の薬剤師が、将来の薬剤師不足地域での勤務をより多くしているかという観察研究による質的情報(薬剤師の属性は長期的な分布状況とどのようにかかわっているのか、薬学部新設は薬剤師偏在を是正したか、薬剤師不足あるいは僻遠小人口市町村に勤務する薬剤師の属性は何か)は、薬学教育と薬剤師の地域偏在の関連性を調査するための重要な基礎資料となる。 薬剤師属性のうち、経験年数およびキャリア初期の勤務地については、厚生労働省より入手した1994年、1996年、2006年、2012年、2016年の薬剤師個票データから求め、経験年数別の薬剤師数を自治体ごとに算出した。また、人口等のデータについては、政府統計の総合窓口であるe-Statから国勢調査データを入手して用いた。人口データは、薬剤師個票データの時点と最も近い時点の国勢調査データを用いて、各自治体の薬剤師数と結合した。 また、縦断的に分析を行うため、市町村合併を考慮して各調査時点(1994年、1996年、2006年、2012年、2016年)の自治体数を2016年時点の自治体数となるように遡及して調整した。 以上のデータを自治体単位で結合し、分析用のデータベースを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度内に薬剤師個票データを入手し、分析を行うためのデータベース作成に着手することが出来たことから、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
入手した薬剤師個票データをもとに、薬剤師登録後年数別の薬剤師の地域偏在を分析する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により、学会等がオンラインとなり旅費等の諸雑費が少なくなったため次年度使用額が生じた。 次年度は、学会発表、論文投稿料等に使用する。
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