2023 Fiscal Year Research-status Report
当事者の経験評価に基づく外来在宅療養生活支援モデルの臨床的有用性
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21K10762
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鷲見 尚己 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (30372254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 三穂 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (00431312)
青柳 道子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30405675)
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
大島 寿美子 北星学園大学, 文学部, 教授 (60347739)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 外来 / 療養支援 / がん / 高齢者 / サポーティブケア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、がん患者(難治性がん、女性がん)及び高齢がん患者などを主に在宅療養支援ニーズについて、当事者と当事者に関わる看護師の視点について調査を実施した。1)外来通院するがん患者のサポーティブケアニーズの構造の解明においては、薬物療法を受けるがん患者当事者の視点から明らかになったことは、治療に伴う症状マネジメントを主体に療養生活に向かう生活支援、そしてエンドオブライフに向けた心身及び生活の準備であった。特に難治性がんの患者の支援ニーズは療養生活からエンドオブライフにかけて、またスピリチュアルな面まで幅広く、多面的な支援の重要性が示唆された。2)高齢患者においては、治療継続、症状マネジメント、生活支援の必要性と非常に複雑にニーズがあることを看護師は認識していた。高齢者の場合には、独居及び高齢夫婦世帯におけるセルフケアの継続と介護的要素に関連する生活支援に関わるケアの計画化と実践に困難を要していることが明らかとなった。病院内での支援部署の連携のみならず地域での他職種連携の必要性が示唆された。女性がんに関しては、当事者の療養生活における自立度は高いものの、治療とセルフケアにおける相談窓口に課題があり、看護師も同様に課題と困難として認識していたことが明らかとなった。現在、看護師の評価に関しては分析を継続しているところではあるが、当事者のニーズと支援者の認識に相違が明らかとなった。このことはケアアセスメントにおいての修正点であり、介入方法の再検討を行うこととする。当事者及び看護師調査のこれらの分析結果をもとに、外来での介入方策を検討し実践評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当事者の調査の実施に時間を要したこと、臨床での療養支援プログラムの実行体制に変更が生じたことから、プログラム構築に時間を要している。次年度は早急に外来でのニーズ分析とケアプログラムの検討を行う。特に介入対象者を薬物療法患者、高齢がん患者及び循環器疾患の高齢者に限定し、効果的に研究実施が可能になるように対処する。
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Strategy for Future Research Activity |
特に介入対象者を薬物療法患者、高齢がん患者及び循環器疾患の高齢者に限定し、効果的に研究実施が可能になるように対処する。特定の条件の対象者(当事者)へのケアアセスメントとケアプランを外来看護師と研究分担者で検討し実施すること、アウトカム評価に関しては長期的評価より短期および中期的評価を中心に行うこととする。
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Causes of Carryover |
当事者調査にかかる費用について、当初の予定の参加者数ではなかったことで謝金の経費分が少なかったこと、研究成果の公表に係る国際学会旅費及び論文(オープンアクセス)にかかる経費の執行ができなかったことが影響している。今年度は、対象者数を確保し、成果公表にかかる経費の執行が見込まれる。
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Research Products
(3 results)