2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K10963
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
谷口 珠実 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10258981)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨盤底筋訓練 / 筋電測定 / 高齢者 / 集団指導方法 / フレイル予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年と4年の研究目的は、高齢者のフレイルと非フレイル者別の骨盤底筋訓練前後の筋力変化の比較を行うこと、この測定と併せて今後は、成人期と高齢者の骨盤底筋群の動きに連動する腹横筋の関連性を分析することである。 現在、大学病院の泌尿器科外来を受診した高齢女性を対象に、質問紙を用いた評価と主訴の確認から、対象となる患者条件を確認し、基礎情報を確認後、基礎データを得るための、骨盤底筋群の筋力の測定を開始している。対象となる患者は、下部尿路症状を有する高齢者であり、簡便な評価を用いてフレイル群と非フレイル群のどちらに属するかを評価する。各対象者に対して、専門家による指診とマイオトラック3の筋電図バイオフィードバック療法を用いた骨盤底筋訓練の個別指導を行っている。 訓練の前後において、マイオトラック3を用いて骨盤底筋の筋力を測定している。測定は、骨盤底筋群の収縮力と弛緩状態であり、指導の前後における筋力の変化として、指導開始前、指導開始後1ヶ月毎とし、指導開始後1ヶ月、2か月、3か月を測定中である。指導前と指導3か月後の筋力の変化をフレイル群と非フレイル群で比較する予定である。 さらに、骨盤底筋群と腹横筋の関連性についても検討する。筋力測定にあたっては、表面筋電図計を用いて測定中である。 患者データを測定し、現在約10名の対象者の開始時データを得た。患者データを引き続き収集したのち、分析評価を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一段階の観察研究では、フレイルと非フレイル群の各20名の研究対象者を募集する予定である。開始からの継続期間を3か月としているが、現在のところ各患者が継続できているため、概ね順調にデータ収集が行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍で外来患者数は減っているが、研究の対象者を引き続きリクルートして、進める予定である。令和4年の6月には県民対象の公開講座を予定しており、骨盤底筋訓練が必要な患者を外来に集められるよう、計画している。
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Causes of Carryover |
今年度、バイオフィードバック療法を実施するための新機種の購入を検討していたが、購入が年度内に間に合わず、旧機を用いて実施評価中である。次年度の新機種の見積もりを確認し購入する計画である。
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Research Products
(3 results)