2021 Fiscal Year Research-status Report
Effects of Pelvic Floor Muscle Training for Patients with Stress Incontinence - Randomized controlled trials -
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21K11017
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
森 明子 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90461243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 倫恵 (平川) 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (00747389)
大内 みふか 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (60758548)
横井 悠加 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80804244)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腹圧性尿失禁 / 骨盤底筋トレーニング / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
海外からの報告では、骨盤底筋トレーニングの効果検証を実施した多施設共同研究の報告があるものの(Bø; 1999; Lagro-Janssen 1991; Wells1999; Leong 2015)、本邦での検討はない。本研究は、腹圧性尿失禁を有する女性を対象に、12週間の骨盤底筋トレーニングを行う介入群と対照群を比較し、群間における骨盤底筋群の筋力、尿失禁症状、 生活の質を検証する多施設共同研究である。2021年度は、研究代表者の所属研究機関での倫理審査委員会からの承認が得られた。また、各医療機関で進める具体的な実施方法とプロトコルを確立後、研究協力医療機関における倫理審査の承認が得られた4施設から対象者の応募を開始した。本研究では、ランダム化比較試験にて腹圧性尿失禁を有する女性を対象とし、介入群は12週間の骨盤底筋トレーニングと生活指導、対照群は生活指導のみを実施する。骨盤底筋群の筋力では、骨盤底筋群の筋力の代表的な指標である腟圧を測定し、最大腟圧、収縮持続時間、平均腟圧、傾斜、曲線下面積を評価項目として採用した。また、尿失禁症状と生活の質に関する評価には、3日間排尿日誌(尿失禁回 数、排尿回数、パッド枚数、24時間パッドテストの評価)、キング健康調査票、患者自覚的全般改善度などを用いることを決定した。上記の評価及び介入を順次実施し、今後介入群と対照群の群間比較により骨盤底筋トレーニングの効果を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度から開始となった研究対象者募集は、新型コロナウイルス感染症の防止のため、対象者数の確保に時間を要することが懸念されたが、現在までに、目標症例数の約4分の1の人数を確保している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も引き続き、各医療機関にて対象者の募集を継続し、対象者への評価と介入を実施する。2021年度、研究協力医療機関のうち1施設では新型コロナウイルス感染症防止の観点から、研究活動が停止されていた施設が、2022年度より研究実施に向けた準備が始まった。今年度は、研究統括、研究協力医療機関、研究協力者の連携を図り、円滑な対象者募集と研究終了後データ解析を進め、研究最終年度である2023年に研究成果をまとめ、学会発表および論文執筆を予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により研究対象者のリクルートの開始にやや時間を要したこと,また関連学会への現地参加が叶わなかったため,使用額が次年度持越しとなった.現在は研究対象者のリクルートも順調に進み始めており,今年度未使用額についても支出予定である.
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Research Products
(1 results)