2021 Fiscal Year Research-status Report
Study on the real-time lumbar burden measurement system that visualizes the work load and its verifications
Project/Area Number |
21K11980
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
田村 宏樹 宮崎大学, 工学部, 教授 (90334713)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 腰部疲労度 / 腰痛予防アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、スマートフォンのような簡易に携帯可能な端末を用いて、体の姿勢を推定し、腰部に加わる圧力を算出し、腰痛リスクを数値化することである。令和3年度は、1)スマートフォンの加速度センサ、ジャイロセンサを用いて人の状態を推定するとともに腰痛リスクを数値化する技術を提案し、アプリケーションとしてスマートフォンに実装、2)1)の結果を用いて基準を超えた時にスマートフォンで通知機能(音声とバイブレーション)を実装、3)腰痛リスクの数値をグラフ化する機能(保存、削除機能を有する)を追加するとともに、4)腕の装着したアップルウォッチとの連動して、手の角度をスマートフォンに無線で伝え、手の状態を推定するアルゴリズムの提案とその結果を用いた動作判定のアルゴリズムを開発した。4)について、具体的には、手の状態から荷物を持っているかどうかの判定アルゴリズムを開発し、検証実験を行い、80%の精度で判定できる結果を得ている。 令和3年度、アルゴリズムを提案して開発したアプリケーションを用いて、農作業の現場での試験的計測を行い、様々な動作(物を持ち上げる、物を下す等)で正しく腰部にかかる圧力を算出してることを検証実験の結果から確認することができた。ただし、スマートフォンのアプリケーションとして、常に正常に動作させることができずに、不定期なタイミングでデータ計測がうまく取得出来ていない場面があることが判明し、課題として残っている。 また、アップルウォッチの機能として、心電図を計測する機能があるが、様々な方法で検討を行ったが、結果として30秒間の計測しかできないことが判明し、心電図ではなく、心拍情報を用いて、身体の疲労の情報を算出する方向で現在検討をしている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度の開発として、スマートフォンのアプリとして、腰痛リスクを計測することができる成果が得られ、おおむね順調に研究が進展している。ただし、アプリが不定期で計測がうまくいっていない場面があることが判明したため、令和3年度中にその対策に関しても、検討を行い、令和4年度にその対策を実施できる準備を整えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
アプリが不定期で計測がうまくいっていない場面がある問題に対して、動作確認用のログを取ることができるテスト用アプリを製作し、多くの被験者で実施する計画である。そのログのデータを用いて、不具合を検証し、その改善を実施したより完成度の高い腰痛リスク予防のアプリを開発する計画である。また、継続してアップルウォッチとの連動の機能を強化し、腰痛リスクに起因しない人の疲労度に関しても推定で切るかどうかの検証を行う方針である。
|
Causes of Carryover |
アプリに不具合の現象が生じ、その解決策の検討・検証に時間が必要であった。また、その改善のためのアプリ(検証用にログを記録するアプリ)の委託について、作業項目を確定するための研究室内での事前検証実験に時間が必要であり、令和3年度中での委託が困難になったため、令和4年度に実施することに変更した。
|
Research Products
(1 results)