2023 Fiscal Year Research-status Report
海外で性別適合手術を受けたMtFの術後合併症への対応とQOL
Project/Area Number |
21K12501
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
井關 敦子 岐阜大学, 医学部, 教授 (10363201)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学域, 教授 (40273990)
大橋 一友 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (30203897)
魚住 郁子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (60551231)
山田 奈央 岐阜大学, 医学部, 助教 (90549776)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 性別適合手術 / トランス女性 / 術後合併症 / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
海外で性別適合手術(SRS)を受けたトランス女性に対して、手術前の準備、術中~術後経過および合併症やトラブルの有無と程度、家族のサポートについて、半構成的面接の協力を求めた。しかし、海外で受療した当事者からの応募がなかったため、研究対象を国内の受療者にも拡大したた。現在までに8名のトランス女性に面接調査を実施した。施術はタイ国3名、日本4名であった。全員が重篤な合併症はなく、排尿に関わる軽微なトラブル、ダイレーションの負担について述べた。全員がSRSを受けたことに満足し、家族や周囲の受け入れも良好であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、LGBT支援団体と接触することが困難で、効果的な研究依頼ができなかった。また、当初計画していた、海外で性別適合手術を受けたトランス女性の応募がなく、研究計画を変更し、研究倫理審査の受審~承認の時間も必要であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
スノーボールサンプリング等によって継続して研究協力者を募り、面接調査を継続し、データの飽和を図る。術後合併症やトラブルの有無、セルフケアの実際や治療に至る思い、術直後の気持ちとその後の変化、家族の反応も併せて話を聞き、質的に分析する。
|
Causes of Carryover |
当初計画した、海外で施術を受けた研究協力者が集まらず、研究計画を変更することとなり倫理審査の受審等に時間を要した。今年度も面接調査を実施する。面接調査に関わる経費、図書購入経費、学会参加費、パソコン等のメンテナンス費用とする。
|