2022 Fiscal Year Research-status Report
The Impact of Pandemics on Consumers' Purchasing Behavior and Evaluation of Socially Responsible Companies
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21K13388
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
村嶋 美穂 立教大学, 経営学部, 助教 (50880879)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 企業の社会的責任 / 企業価値 / 新型コロナ感染症流行 / 消費者行動 / CSR / ESG |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、感染症流行が「企業の社会的責任活動」を実施した企業に対する消費者の購買行動及び評価に与える影響を実証分析により明らかにすること である。具体的には、1)新型コロナウィルス流行の前後の消費者による購買行動の変化を、企業のCSR活動が公表された際の追加的な売上高増加率の分析(イベントスタディ)や重回帰分析で定量的に観察し、2)消費者に対するアンケート調査を通じて企業評価の具体的な変化内容を明らかにする。更に、3)上記分析を日本、米国、欧州(ドイツ等)、東南アジア(ベトナム等)で実施し比較することにより、企業評価や購買行動の変化は何に起因するものなのかを確認する。 本研究の実施計画は、大きく、「①消費行動分析」、「②企業評価分析(アンケート調査)」、「③分析結果の統合と国際比較」の3つに分けられ、2022年度の実施予定は、①収集したデータの定量分析と、②消費者向け国際アンケート調査の実施であった。実績としては、①消費者行動及び企業の社会的評価に関するより適切なデータにつき検討し、②感染症流行前後の消費者意識変化に関するアンケートのデザイン(対象国、回答者の抽出条件、規模、期間、質問項目等)を決定した(2023年5月現在、アンケート実施済み)。よって、研究実施状況は、「おおむね順調に進展している」と言える。今後は、消費者行動及び企業の社会的評価に関するデータおよび国際アンケート調査結果をもとに定量的・定性的分析を行い、成果を対外的に発表したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の実施予定は、①収集したデータの定量分析と、②消費者向け国際アンケート調査の実施であったが、実績としては、①消費者行動及び企業の社会的評価に関するより適切なデータにつき検討し、②感染症流行前後の消費者意識変化に関するアンケートのデザイン(対象国、回答者の抽出条件、規模、期間、質問項目等)の決定であり、「おおむね順調に進展している」と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、収集したデータ、アンケート結果をもとに、日本、米国、ドイツにおける感染症流行前後の消費者の企業評価と購買行動の変化につき、定量・定性的な分析を行う。そして、研究結果を論文に纏め、学術誌や国際学会で発表したい。
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Causes of Carryover |
消費者の購買行動に関する国際アンケート調査の質問票デザイン決定が2022年度末になり、実施が年度を超えた2023年度4月になってしまったため。2023年5月現在、既にアンケート調査実施済みであり、本予算から支出予定。
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Research Products
(5 results)