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2023 Fiscal Year Research-status Report

オランダのオルタナティブスクールにおける教師の指導性

Research Project

Project/Area Number 21K13513
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

奥村 好美  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (30758991)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsオランダの教育 / オルタナティブスクール / 教師の指導性 / イエナプラン / ダルトンプラン
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、オランダのオルタナティブスクールを主な対象として、教師の指導性を具体的に明らかにすることを目的としている。2023年度は主に次の3つに取り組んだ。
(1) オランダでフィールド調査と文献収集を行なった。フィールド調査としては、具体的には、特定のダルトンスクールにおいて、第1・2、4、6、8学年という4つのグループ(学級)をそれぞれ半日ずつ訪問し、グループの文化や学習の流れをふまえて教師がどのような指導性を発揮しているかを調査した。また、オランダのダルトンプラン教育の動向を把握するため、調査対象校以外のダルトンスクールの視察・聞き取りを行ったり、教師教育機関の教員と連携を行ったりした。こうしたフィールド調査の成果については、学術論文として刊行の準備を進めている。
(2) 本研究で得られた知見を日本の学校教育に活かすために、日本でイエナプラン教育を実施する茂来学園大日向小学校や、ダルトンプラン教育を実施するドルトン東京学園中等部・高等部を訪問し、教育実践の視察及び聞き取りを行った。また、日本での「個別化・個性化教育」に関する取り組みとして、「自由進度学習」について調べ、web記事を執筆した。
(3) 本研究で得られた知見のその他の成果発信としては、オルタナティブスクールを始めとしてオランダで実施されている「個に応じた教育・指導」に着目しつつ、包摂性を高める学校教育の質保証のあり方に関して、日本カリキュラム学会の課題研究で発表を行った。また、オランダのイエナプラン教育に焦点を合わせて「個別化・個性化教育」に関する教員研修を行った。さらに、オランダで実施されている市民性教育に関しても『関西教育学会年報』で発信することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、年度当初に予定していたように、オランダのダルトンプランスクールで教師の指導性に関するフィールド調査を実施し、その発信の準備を進めることができた。また、本研究で得られた知見を学会や教員研修等で幅広く発信することもできた。

Strategy for Future Research Activity

2024年度も引き続き、文献研究に加えて、オランダでフィールド調査を行うことでオルタナティブスクールにおける教師の指導性の実態を検討することを予定している。2024年度は、モンテッソーリ教育における教師の指導性の検討も進めていきたい。

  • Research Products

    (4 results)

All 2023

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] 「誰一人取り残さない」授業になっているか2023

    • Author(s)
      奥村好美
    • Journal Title

      教職研修

      Volume: 第613号 Pages: pp.22-23

  • [Journal Article] オランダにおける市民性教育-ピースフルスクールプログラムに着目して2023

    • Author(s)
      奥村好美
    • Journal Title

      関西教育学会年報

      Volume: 第47号 Pages: pp.179-184

  • [Presentation] 学校教育の包括的な質のケア2023

    • Author(s)
      奥村好美
    • Organizer
      全国大学国語教育学会第144回研究大会(課題研究 「国語教育学研究を見通す② 国語科内外から見直す、わたしたちの役割」)
    • Invited
  • [Presentation] 包摂性を高めるカリキュラム・マネジメント-オランダの学校教育の質保証に着目して2023

    • Author(s)
      奥村好美
    • Organizer
      日本カリキュラム学会第34回大会(課題研究Ⅰ「カリキュラム・マネジメントの実質化における現状と展望」)

URL: 

Published: 2024-12-25  

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