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2021 Fiscal Year Research-status Report

小中連携による主権者教育カリキュラムの開発・実践

Research Project

Project/Area Number 21K13588
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

田本 正一  山口大学, 教育学部, 講師 (30808126)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords小中連携 / 主権者教育 / カリキュラム開発 / 政治 / 教育実践
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、山口県・佐賀県等の主権者教育カリキュラムの実態について調査を行う。その実態を踏まえて、小学校・中学校における主権者教育が体系的に実施できるカリキュラムを開発・実践し、学習者がどのように育成されるかを明らかにすることを目的とする。地域社会では、財政難や少子高齢化などの社会的な課題が顕在化している。それらの課題解決のためには、地域に対する政治的関心を高めることが必要である。しかし、社会科授業では地域の課題とは関係のない知識を暗記する展開が主流である。結果として、地域社会では「若者の政治離れ」や「若者の投票率の低下」等の政治的無関心が問題となっている。この背景には、小学校、中学校における主権者教育の連携が進んでいないこと、地域の実情を踏まえた体系的なカリキュラム開発が進んでいないことが関係していると推察される。そのため、本研究により、これらの課題解決に向けた新たな対応策の議論が開始できることを期待している。
以上を踏まえて本年度は、山口県・佐賀県等の主権者教育カリキュラムの実態調査及びカリキュラム開発の実施を行った。それにおいては学校独自のカリキュラム開発には至っていないことや地域社会との連携が進んでいないことが明らかとなった。その理由として第1に、カリキュラム開発の意義等が明確になっていないことが挙げられる。第2に、地域社会と連携したカリキュラム開発の進め方が明確ではないことが挙げられている。以上を踏まえて地域社会との連携を踏まえたカリキュラムや授業開発を実施した。そのことで新たな主権者教育カリキュラム開発の実践が展開されていることが今年度の成果である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は、山口県・佐賀県等の主権者教育カリキュラムの実態調査及びカリキュラム開発を行うことを目的として挙げていた。カリキュラム開発の理論については一定の成果を得た。そのことについては論文等で公表している。しかしながら、実態調査については目標を下回っている。アンケート調査について回収できているが、現地でインタビューなどを行った調査が不十分となった。そのため、研究の進捗状況は「やや遅れている」となる。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度に引き続き精力的にサーベイを実施する。加えて、令和4年度は実態調査から得られたデータを基にして、カリキュラム開発の方向性について明らかにし、それらを研究協力者(小学校・中学校)と共有する。さらに、共有した内容を基にして研究者と研究協力者が協働して地域社会に主体的に関わることができる主権者教育カリキュラムの開発を行う。開発したカリキュラムは小学校や中学校の授業として実践する。授業で得られた成果は、開発したカリキュラムにフィードバックすることによって世知化していきたい。

Causes of Carryover

カリキュラム開発の実態調査に遅れが生じている。そのため、次年度は可能な限りインタビュー調査など現地に出かけデータを収集したい。また、得られたデータ、さらには作成したカリキュラムの効果について発表する機会も併せて増やしたいと考えている。以上より、令和4年度は主に学会発表及び実態調査に関わる情報収集のための旅費や文献購入費の予算を執行する予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2022 2021

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 正統的周辺参加に基づいた学び-小学校社会科学習を事例として-2022

    • Author(s)
      青木達也 田本正一
    • Journal Title

      Journal of East Asian Identities

      Volume: 7号 Pages: 17-27

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 学部2年生次における社会科教師教育の実践的検討-「社会科内容開発研究」の事例を基にして-2022

    • Author(s)
      田本正一 松原幸恵 吉川幸男
    • Journal Title

      山口大学教育学部附属教育実践センター研究紀要

      Volume: 53号 Pages: 25-34

  • [Journal Article] 市民的変容の実存論的考察-公的領域への現れとしての活動-2021

    • Author(s)
      田本正一
    • Journal Title

      社会科教育研究

      Volume: 143号 Pages: 86-97

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 社会科教育における問いの実存論的検討-実存の本来性と非本来性からの考察-2021

    • Author(s)
      田本正一
    • Organizer
      全国社会科教育学会
  • [Book] 社会科重要語事典2022

    • Author(s)
      棚橋健治 木村博一
    • Total Pages
      268
    • Publisher
      明治図書
    • ISBN
      978-4-18-346430-9

URL: 

Published: 2022-12-28  

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