2023 Fiscal Year Research-status Report
大学事務職員は「高度」な業務をどのように遂行しているのか?
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21K13598
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 弘志 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 学術研究員 (70896448)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 大学職員 / 職務遂行 / 能力 / ケース / インタビュー調査 / アンケート調査 / 業務の高度化 / 業務遂行プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、特に大学事務職員が業務遂行上で各種能力(知識・スキル)をどのように使用しているかに着目し、インタビュー調査と質問紙調査を通じて、大学事務職員が「高度」な業務をどのように遂行しているのかを明らかにすることを目的としている。本年度は、主に以下の3種類の作業・研究を行なった。 第一に、質問紙調査の実施である。5-7月にかけて、全国の国公私立大学事務職員を対象として、質問紙調査を実施した。その結果、2770通の送付に対し、519件の回答データを収集することができた。その後、本調査データを用いて、分析・考察を行い、学会発表や査読論文の執筆・投稿を行った。本分析の結果として、学会発表1件を実施し、さらに査読論文1本が採択された(2024年度中には刊行の予定)。 第二に、前年度に実施したインタビュー調査のデータを用いた分析・研究発表・査読論文の執筆・投稿である。本分析の結果として、学会発表2件を実施し、さらに査読論文4本と依頼論考1本が採択された(うち4本は2023年度中に刊行済であり、もう1本は2024年度中には刊行の予定)。 以上の内容は、当初計画に含まれる研究活動であり、ほぼ当初計画通りのスケジュールで実施することができた。 第三に、テーマに関連する調査データの提供を受け、その分析・考察を行い、論考の執筆・投稿を行った。これは、当初計画を超えた研究活動であり、これを通じて、今年度は事前に想定していた以上の成果を残すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に掲げた内容をほぼ実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、当初計画通り、昨年度に実施した質問紙調査調査データの分析、学会発表、論文執筆を行う。 さらに当初計画に追加して、2022年度に実施したインタビュー調査の結果をふまえ、SDワークショップを実施する予定である。
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Causes of Carryover |
質問紙調査にあたり、回答の回収のためGoogle Formを利用することで、当初予定よりも安価に実施することができたため。 今後は、全国各地でSDワークショップを実施するなど、次年度使用額を活用して、本研究課題にかかる実践的な活動を展開する。
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