2023 Fiscal Year Research-status Report
公共政策学地域づくりPBLモデルの開発と評価ーSOFARモデルを基盤としてー
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21K13608
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
村上 紗央里 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (70876218)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シティズンシップ / 地域づくりPBL / 問題意識の涵養 / SOFARモデル / 公共政策学教育 / ダイバーシティ / インクルージョン / エクイティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学士課程段階における公共政策学教育の体系的研究を土台とし、SOFAR(Students, community Organization, Faculty, Administrators, community Residents)モデルを対象とするアセスメントをもとにした公共政策学教育地域づくりPBLモデルと評価指標を開発することである。 2023年度は、ポートランド州立大学への訪問調査を行い、CBLカリキュラムを構築してきた責任者と教育者にインタビューを行った。またパブリックサービス研究・実践センターで行われている日本向けのまちづくり人材育成プログラム(Japanese Local Governance and Management Program : JaLoGoMaプログラム)の運営スタッフとコミュニティ関係者たちにインタビューを行った。調査結果を踏まえ、コミュニティ・エンゲージメントを支えるプロフェッショナルに必要な力量についての考察を研究発表した。 公共政策学教育やまちづくりの人材育成にとって重要な理念となっているダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンについて、大学生の社会的アイデンティティの成長と結びつけ、研究動向を整理した。ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンが大学教育と結びついた重要な理念であることを確認した。 また、『公共政策学教育の現状分析ーポリシー、カリキュラム、授業実践ー』(2023年3月刊行)について解説するインタビューを受け、社会発信することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外事例研究を中心に進め、国内事例調査を予定通り進めることができなかったため。 海外事例研究では、訪問調査等でのインタビュー調査をもとに、Integrating the reflection framework on the partnership between university and community with the competency model of the community engagement professional(EAIR 2023, Lintz, Austria、2023年9月4日)を発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、ポートランド州立大学パブリックサービス研究・実践センターで行われている日本向けのまちづくり人材育成プログラム(Japanese Local Governance and Management Program : JaLoGoMaプログラム)による人材育成を研究成果としてまとめる予定である。 2024年度は国内調査を進め、PBLを行う公共政策系学部を持つ大学を対象にした質問紙調査及び訪問調査を行う予定である。 2023年度に引き続き、公共政策学教育地域づくりPBLモデルと評価指標を開発するために、海外事例調査と国内調査での結果を比較検討する準備を進める。
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Causes of Carryover |
2023年度は海外事例研究を集中的に進め、国内事例研究が行えなかったため。次年度の国内事例研究の調査費用に充当する予定である。
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