2022 Fiscal Year Research-status Report
腸幹細胞傷害時にみられる上皮成熟分化細胞の脱分化制御機構の解明
Project/Area Number |
21K15132
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
竹見 祥大 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70871440)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腸オルガノイド / パネート細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、腸幹細胞の3次元培養により実際の腸構造を模した「腸オルガノイド」を用いて、腸幹細胞に隣接した成熟分化細胞であるパネート細胞の脱分化の分子機構を明らかにすることを目的としている。小腸の幹細胞は死滅しても近傍に存在する分化細胞が脱分化を引き起こして幹細胞様の性質を獲得し、上皮再生に寄与することが知られている。しかし、その脱分化の機序は未だ明らかになっていない。 研究代表者はこれまでマウスの腸オルガノイドの培養系を確立し、Lgr5-GFPマウスから腸幹細胞を取り出し培養することで、腸幹細胞をリアルタイムに観察できるオルガノイド培養系を作製した。また、腸幹細胞をリアルタイムに死滅させるために、研究協力者の協力の元、フェムト秒レーザーを用いて、腸オルガノイドの細胞を死滅させることに成功した。オルガノイド培養に必須であるマトリゲルの入手が困難になったため、様々なマトリゲル代替品を使用してオルガノイドの培養条件を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オルガノイド培養に必須であるマトリゲルが入手困難であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
マトリゲルの代替品を用いてオルガノイド培養を行うことを試みている。通常のオルガノイド培養が出来次第、申請書に記載した実験計画通りに研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
申請書の計画通りに研究が進展しておらず、オルガノイド培養実験に研究費を使用したため、当初の予定より使用額が少なくなった。
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