2021 Fiscal Year Annual Research Report
非侵襲的で自己投与可能なmRNAワクチンの実現に向けた皮膚浸透性ナノ粒子の開発
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21K15322
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
茨木 ひさ子 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (50736444)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 経皮ワクチン / 脂質ナノ粒子 / mRNA / 経皮デリバリー / 皮膚浸透性 / DDS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、皮膚に塗布するmRNAワクチンシステムの実現に向けたDDSの基盤技術の創成を目的とし、新規皮膚浸透性ナノ粒子の開発を目指した。2021年4月~2021年12月おいて、その基礎的検討として種々のmRNAキャリアの調製および細胞内動態評価を実施した。 CleanCap mRNAを用いて、mRNAと本研究代表者が所属していた研究室で開発されたエンドソーム脱出能を有する機能性ペプチド(STR-CH2R4H2C)との複合体、または本研究代表者の先行研究により皮内高浸透性を有することを確認しているDOPE脂質ベースの組成条件でナノ粒子製造デバイスiLiNPを使用してmRNA封入脂質ナノ粒子を調製したところ、いずれも任意の調製条件でナノ粒子が安定的に形成できることを確認した。次に蛍光標識mRNAを用いて免疫細胞における取り込み能を評価したところ、複合体および脂質ナノ粒子はいずれにおいてもmRNA単独と比較して、有意に高い細胞内取り込み能を示した。またルシフェラーゼをコードしたmRNAを用いてタンパク質発現効果を評価したところ、いずれのキャリアにおいても、タンパク質発現は確認されなかった。このことから、翻訳過程に課題があることが示唆され、今後機能性ペプチドおよび脂質ナノ粒子の改良が必要であるという結果となった。皮内浸透性に至るまで評価することが叶わなかったが、本研究ならびに本研究代表者の先行研究から得られた知見を基に今後の経皮デリバリーおよび経皮ワクチン開発の発展を願っている。
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Research Products
(1 results)