2023 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸癌のMR-only simulationを目指した合成CTの新規開発
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21K15822
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
黒川 茉梨絵 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (00894990)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | MRリニアック / 蠕動抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はMR単独放射線治療計画(MR-only simulation)に対応可能なMRI画像誘導即時適応放射線治療装置を用いて、診療を実施した膵癌症例を集積した。呼吸性変動や蠕動の影響を抑えるためにthe T2 navigator echo法という撮像法を用いて呼吸位相にあわせて撮影を行った。また蠕動の影響を抑える目的でブチルスコポラミンを投与して蠕動抑制を行った。 治療後に治療計画で用いた画像を研究目的に利用して、本教室の放射線腫瘍専門医と専攻医で再度治療計画時に必要なターゲットの輪郭入力をしなおし、呼吸抑制と蠕動抑制の工夫を行うと観察者間での誤差がどの程度認められるのかを検証した。蠕動抑制を行うことで消化管のMRIでの描出が容易になることが分かった。また照射中の治療前と治療後の検証用の画像でも比較を行い、蠕動運動抑制することでターゲットの形状変化が少なくできることも明らかになり、輪郭描出精度の向上を図ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
婦人科腫瘍については、患者集積が困難であり、MRリニアックを用いて今後の研究につなげていけるように膵癌に対する蠕動抑制についての観察者間一致率を検証し、論文化をすすめている。
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Strategy for Future Research Activity |
MRリニアックによる治療を経験していくなかで、呼吸性変動や蠕動などによる画像ノイズを計画時にも考慮する必要があると考えた。膵癌に対する蠕動抑制が与える影響について検証してきた。それに関する論文を執筆し投稿する。
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Causes of Carryover |
23年度までの科研費であるが、現在論文投稿の準備をしているため24年度に1年延長の手続きを行った。論文掲載費などとして使用するため次年度使用額が生じる。
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