2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on therapeutic mechanism of Kshara Sutra medicinal thread in the treatment of anal fistula
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21K16435
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| Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
横川 貴美 城西大学, 薬学部, 助教 (00825862)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 痔瘻 / クシャーラ・スートラ / アーユルヴェーダ / 伝統医学 |
| Outline of Annual Research Achievements |
クシャーラ・スートラ(Kshara Sutra:KS)はインド伝統医学アーユルヴェーダの痔瘻治療糸である。痔瘻は痔の一種で、肛門周辺への膿瘍の形成と皮膚への瘻管の開口を特徴とする。本邦でもKSが一部の病院で採用され効果をあげている一方、作用機序に不明な点が多く、普及までには至っていない。KSの作用機序が明らかとなれば、KSの品質の安定化、作用機序をターゲットにした新規薬剤の開発などへと応用が可能であり、患者のQOL向上につながる。本研究ではKSが有すると予測される薬効について評価・検討を行った。 痔瘻の原因菌に対して、抗菌活性試験を実施した。KS抽出物は大腸菌(痔瘻の原因菌)や黄色ブドウ球菌(皮下膿瘍の原因菌)に対してほとんど抗菌活性を示さなかった。そのため、KSの薬効に抗菌作用は大きく影響しないと考えられる。 また、痔瘻モデルラットを作成し、KS及び薬剤の塗布されていない糸(対照糸)で治療を行った。6週間KSまたは対照糸を交換せずに飼育しても、痔瘻組織は開放創とならなかった。この病理組織に対してHE染色を行い観察すると、対照糸のほうでは厚い上皮層が形成されていたが、KSでは上皮層が薄かった。そのためKSには上皮形成阻害効果を有すると考えられる。 さらに、KSまたは対照糸を毎週交換すると、どちらも開放創となり、治癒が確認された。治療期間を比較したところKSの方が1日で切断される組織の長さが長く、開放創となるまでの期間が短かった。糸交換による瘻管周辺組織の圧迫は組織切断には必要であり、KSによる上皮形成阻害が組織の切断力の速さに関与していると考えられる。
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