2022 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸部円錐切除後の頸管狭窄を予防する新たな治療法の開発
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21K16773
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
橋口 真理子 佐賀大学, 医学部, 助教 (10535751)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子宮頸癌 / 円錐切除術 / 頸管狭窄 / コラーゲンビトリゲル |
Outline of Annual Research Achievements |
コラーゲンビトリゲルを使用した、留置型の頸管狭窄抑制デバイスについて、ミニブタによる動物実験を継続した。電気メスにて円錐切除を行った後、上記デバイスを留置する群と、留置しない群を用意し、円錐切除後14日目に子宮を摘出し、円錐切除部の組織学的状態、留置デバイスの変化等、その詳細について病理学的に評価を行った。電気メスの出力を同じになるように円錐切除を行った。デバイスについては2例以外、子宮摘出時には脱落していた。しかしながら、デバイス挿入群では、子宮頸管の狭窄は明瞭でなく、子宮体部方向まで内腔を展開することができたが、デバイスの非挿入群では、頸管の狭窄があり、体部方向の展開ができなかった。これにより中型の動物でもビトリゲルデバイスに関しては、頸管狭窄の予防効果が確認できたと考える。 コラーゲンビトリゲルとナイロン糸を使用して糸状のデバイスを制作し、これを避妊リングに装着させている状態であるが、このデバイスを製造するにあたって、まず糸状のコラーゲンビトリゲルの製造そして、安定してリングに装着できる方法、技術などを企業や、コラーゲンビトリゲルの開発者等と面談している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験に関しては予定通り施行できたが、その後のPMDAとの薬事戦略の相談、外注先の選定等については検討中である。また、治療ターゲットとなる分子についてReal-time PCR, Western blottingの検証が計画通りには実行できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、まずは治療ターゲットとなる分子についてReal-time PCR,Western blottingの検証を行っていく。PMDAとの薬事戦略の検討は引き続き行う。
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Causes of Carryover |
学会発表等がWeb発表等が多く、旅費について当初予定していた使用額よりも使用した金額が少なかった。今後は学会発表についても現地発表になるため旅費が必要となり、使用する予定である。また、今年度遅れているPCR等における検討についても行い、その物品等の購入に使用する計画である。
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Research Products
(6 results)