2021 Fiscal Year Research-status Report
Senescent cells can impact on chronic inflammation of keloids.
Project/Area Number |
21K16927
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
石瀬 久子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30567194)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ケロイド / 細胞老化 / 老化細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトのケロイド検体の採取が遅れているため、ヒトでの検討はまだできていない。臨床においては、周囲の炎症よりケロイドの悪化が見られる症例を経験しており、周囲の環境(炎症)がケロイドの増悪因子になる可能性を示唆する所見であると考えている。細胞老化随伴分泌現象(SASP)マーカーとしてIL-6,IL-8,VEGFなどのマーカーがあるが、これまで、ケロイド周囲においてIL-6の発現上昇している結果を得ている。今後、ケロイドの検体採取し、ケロイドとその周囲の組織で細胞免疫染色を行い、上記のマーカーに加え、Bata-galactosidaseなどのマーカーも調査し、老化細胞の発現についての検討を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、人のケロイド組織の検体を用いて、ケロイド組織周辺に老化細胞が存在について調査する策定である。しかし、昨今のパンデミックの影響もあり、緊急性のない疾患であるケロイド患者の手術は症例がない状態で、検体の採取が行えておらず、検証に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も人の検体の採取が困難な場合は、実験計画の変更も考慮するが、ケロイドはマウスでの再現が難しいことや、本研究では、ケロイド組織だけでなく、その周辺の組織を必要とするため、in vivoでの実験が望ましい。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れたため、次年度使用額が生じた。次年度の研究に係る消耗品の購入に使用する予定である。
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