2022 Fiscal Year Research-status Report
炎症惹起顎骨壊死モデルを用いた抗G-CSF中和抗体によるARONJ新規治療の探索
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21K17126
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
上田 美帆 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10774391)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | anti-G-CSF antibody / 骨リモデリング微小環境 / 破骨細胞 / 破骨前駆細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マクロファージ系破骨前駆細胞株RAW264.7細胞にanti-G-CSFを投与し培養を行った。WST assayによる増殖能の検討では、コントロール群とanti-G-CSF投与群では有意な差を認めなかった。両投与群ともに細胞のアポトーシスは認められなかった。また予備実験として、anti-G-CSFの投与を行わずに、RAW264.7細胞へ破骨前駆細胞分化因子(RANKL)を投与し、2日間培養した。RANKL非投与群と比較して、RANKL投与群での破骨細胞分子マーカー(c-Fos 、NFATc1)の発現を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
細胞実験での結果に検討が必要であったため、細胞実験を予定よりも長期間行っていたため、動物実験が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、兵庫医科大学西宮病態モデルセンターへ動物実験計画書を申請中である。申請許可がおり次第、マウスによる動物実験を予定している。C57BL/6Jマウスにanti-G-CSF antibodyを12時間毎に8回ずつ皮下注射にて投与し、生食投与を対照群とする。大腿骨を採取し、骨端部の破骨細胞、骨芽細胞、骨細胞の観察をおこなう。また、骨髄を採取し、骨芽前駆細胞分化因子(アスコルビン酸、β-グリセロリン酸、デキサメタゾン)と破骨前駆細分化因子(M-CSF、RANKL)を添加、培養し、RAW264.7細胞と同様に増殖能や分化能について検討を行う。
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Causes of Carryover |
発注薬品等の端数による残金が生じた。今後の動物実験で使用予定である。
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