2022 Fiscal Year Research-status Report
ホルモンに着目した高齢心不全に対する心臓リハビリテーションの多面的効果の機序解明
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21K17516
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
森本 順子 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80770601)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心臓リハビリテーション / 液性因子 / 多面的効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の高齢化社会において、心不全パンデミックは大きな社会問題となっている。心臓リハビリテーション(心リハ)は、数少ない有効施策であるが、その効果の機序の詳細は不明である。近年、運動は、心不全に対する”善玉液性因子(食欲亢進、長寿、幸せホルモン)”を賦活化し、"悪玉液性因子(悪液質サイトカイン)"は減少させる効果が示唆されている。今回、心リハによる多面的心不全改善効果の機序として、善玉液性因子の分泌促進、悪玉液性因子減少であると仮説を立てた。本仮説を証明するため、慢性心不全に対する心リハ開始後3ヶ月間継続可能であった心リハ継続群および3ヶ月間継続困難であった心リハ離脱群の2群において、心リハ開始前および3ヶ月後に各液性因子の測定を行い、心リハが各液性因子分泌に及ぼす効果、および予後との関係を検討する。 患者のリクルートを行いながら研究参加症例数の蓄積を進めたが、2021年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応、ならびにそれに伴うマンパワー不足などから当初の研究計画に挙げた症例数の蓄積は行えなかった。2022年度になり、心肺運動負荷試験前のCOVID-19核酸増幅検査等の感染防止策の体制が整い、COVID-19ワクチン接種を終えた患者が、外来心臓リハビリテーションを希望するケースも増えたことから、COVID-19感染拡大に対する最大限の配慮を行いながら、患者のリクルートを継続し、さらなる必要症例数確保し、症例登録に勤しんだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度COVID-19に対する対応、対策に追われ、また、外来心臓リハビリテーションにおける感染防止・安全性の観点から、当初の研究計画に挙げた症例数の蓄積は行えなかったことが影響し、2022年度も症例のリクルート、登録を中心に行った。そのため、当初2022年度に計画していた液性因子のELISAキットを用いた測定をまだ行えていないことから、進捗としてはやや送れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでに蓄積された症例において、液性因子の測定を行い、統計解析を進め、研究成果を英語論文として発表する。
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Causes of Carryover |
研究進捗がやや遅れており、当初2022年度に購入予定であった各液性因子測定のためのELISAキットの購入ができていないため、次年度使用額が生じた。 そのため、2023年度に各液性因子測定のためのELISAキットの購入を計画する。
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