Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
本研究は、多面光波変換法に基づくスケーラブルな光ユニタリ変換回路を用いることで、任意の線形行列演算を光領域で高速に実現する技術を創出し、深層ニューラルネットワーク(DNN)に適用することを目的とする。数ミリ角の半導体チップ内に多数の光回折部と光位相シフタ部を高密度に集積し、光の回折と波面制御を繰り返すことで任意の線形演算を行う。
本研究の遂行により、機械学習等で使われているDNNを模擬した計算に関わる消費電力と計算時間を飛躍的に改善する可能性があり、実現すれば学術的・社会的インパクトは極めて大きい。研究構想は合理的であり、ニューロン数N>10の規模で実証し、さらにN>100への拡張を検討する内容は挑戦性が高い。