2022 Fiscal Year Research-status Report
グローバル・サウスにおける生殖の商品化への抵抗と法制化への課題
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21K18411
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
日比野 由利 金沢大学, 融合科学系, 助教 (40362008)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Keywords | 生殖補助医療 / 規制 / 生殖ツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
ウェブ会議システムを利用して海外の研究者と当事者にインタビューを行い、日本語の要約をホームページのブログ記事として掲載し、研究者、メディア関係者、学生などこの分野に関心を持つ人に資料として提供した。その後、「生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会」(インタビュー集8,9として)の報告書として公刊し、ホームページで公開すると共に、大学図書館等に寄贈した。さまざまな国の研究者へのインタビューを行うことによって、海外の状況を詳細に把握することができ、また、ネットワークを広げることができた。これにより、今後、海外連携研究など、共同研究を実施しようとする際の土台をつくることができた。中東地域(エジプト、トルコ、UAEなど)に関して、今後の現地調査対象となりうる医療施設や研究者、個人、公的機関をリストアップした。本年度は海外調査を実施することができなかったが、これまでに行なった現地調査と、その後の文献調査により得られたデータを用いて英語論文を1報公刊し、1報がアクセプトされた。ウェブ会議システムを用いてインタビューを実施して得られたデータによって、日本社会学会のシンポジウム(生殖補助医療と多様化する親密性のデザイン:親密性を再定義する実践の検討)で話題提供を行った。また、論文を執筆し、書籍に所収され公刊された。オーストラリアの研究者との共著論文を投稿した。来年度は、ウェブ会議システムと現地調査を組み合わせて効率的に研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェブ会議システムを活用してインタビューを実施することができた一方で、国外に出ることが依然として容易ではなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、ウェブ会議システムを活用してインタビューを進めるとともに、海外に渡航して現地調査も実施する。
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Causes of Carryover |
予定していた海外での調査を実施することができなかったため、次年度はこれらの経費に充てる。
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