2021 Fiscal Year Research-status Report
Redefinition of "School" triggered by COVID-19 Pandemic: Examination of school reopening process
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21K18517
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
元兼 正浩 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (10263998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 修娟 九州女子短期大学, 子ども健康学科, 講師 (10882897)
篠原 岳司 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20581721)
仲田 康一 大東文化大学, 文学部, 准教授 (40634960)
金子 研太 九州共立大学, 経済学部, 講師 (70750826)
佐藤 博志 筑波大学, 人間系, 教授 (80323228)
辻野 けんま 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (80590364)
柏木 智子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90571894)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | COVID-19 / 一斉休校 / 学校の新しい生活様式 / 学校経営 |
Outline of Annual Research Achievements |
〇日本教育経営学会広島大会にて「地方教育行政と学校は「一斉休校」にいかに対応したか」を企画開催し、その成果は末冨芳編著『一斉休校そのとき教育委員会・学校はどう動いたか?』(明石書店、2022年)の刊行に貢献した。 〇公開研究会を毎月開催し、養護教諭や校長、教務担当者などそれぞれの視点からの報告を受け、多彩なゲストスピーカーとともに本テーマに関わる議論を深めた。例えば、「ドイツの小学校教師が見たコロナ禍の学校」(2021/8/28 18時~ Zoom開催)では、<ゲスト>クラウディア・レネート氏(小学校教員)ジルケ・バール氏(小学校教員)、ザビーネ・マイゼ氏(教育研究者)等、海外の参加者とともに学ぶ機会を研究分担者の辻野けんま(大阪市立大学)がコーディネートするなど国際的な議論も行っている。 〇韓国公州大学校師範大学との国際教育研究フォーラムにおいて、「COVID-19禍は教育実践と教育学に何をもたらしたか-子ども・学校・地域」という総合討論を研究代表者が企画・開催し、総括を行った。 〇こうした研究会の周知や研究データのアーカイブのためにホームページを活用し、今後の研究活動にも活かしていく体制を構築した。 〇研究代表者・研究分担者のそれぞれの研究もすすめ、論文等で成果を発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の採択は2021年の夏に決定したが、申請段階から研究メンバーで準備を進めており、研究会など様々な計画を遂行することができた。ただし、COVID-19感染が収まらないことによって学校現場への調査研究は十分に進められなかったが、それは想定内の範囲であり、次年度以降でキャッチアップ可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19関連の調査研究や関連図書などが多数出版されたため、これらを渉猟し、メタ分析することにより、実証的もしくは体感的な論考をも学術的に捉え直し、本研究が目的として提示した学校論の問い直しを行っていくこととする。もとより学校の内部過程や学校を取り巻く外部環境を具体に検討したり、教育のみならず福祉などの機能を検討したりすることも分担者とともにすすめていくことにより、計画を着実に遂行する。
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Causes of Carryover |
初年次に実施予定であった国内外の調査研究がCOVID-19感染拡大によりまん延防止などの措置を受け、学校側の受け入れが難しくなり、旅費や人件費などが使用できなかった。その分は次年度にスライドして調査研究を実施する。
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Research Products
(14 results)