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2022 Fiscal Year Research-status Report

構造・平面構成・住まい方の制御による世帯目線の土砂災害死者軽減方策の構築

Research Project

Project/Area Number 21K18757
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

中嶋 唯貴  北海道大学, 工学研究院, 准教授 (60557841)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小篠 隆生  北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00250473)
植松 武是  北海学園大学, 工学部, 教授 (60462347)
Project Period (FY) 2021-07-09 – 2024-03-31
Keywords土砂災害 / 個別要素法 / 倒壊メカニズム / 死者 / 負傷者
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、土砂災害危険区域を含む街区にアンケート調査を実施し、斜面近傍地の住まい方や室内の空間構成を明らかにする。また、斜面地の住宅の標準モデルを構築し、個別要素法を用いた建物倒壊シミュレーションを実施し、倒壊過程を明らかにすると伴に室内損傷度についての検討を行った。
アンケートは対象地域1451世帯に配布し回収率は16%であった。アンケートは2部構成となっており、1部は住宅について、斜面との関係や土砂災害対策の有無等35設問、2部は回答者の土砂災害経験の有無、被災した場合の建物の補修や建て替えに関する10設問からなる。まず、土砂災害危険地域を対象にアンケート調査を実施し、斜面近傍地における建物の特徴、特に建物配置、形状、開口部、平面構成等と距離の関係を明らかにした。平面構成をみると1階部において、寝室、浴室、キッチンが多く、斜面地からの距離が長くなるとリビングが上昇する傾向がみられるなど、斜面に距離が近い場合、大きな開口部が少ない用途の部屋が充てられていることが明らかとなった。加えて、斜面近傍の住居で一番多い形状の建物をモデル化し倒壊過程の検証を実施した。結果、住宅の重心の位置により二階部の倒壊過程に変化がみられることが判明した。アンケートの結果から2階部には寝室や子供部屋が多いが、土砂災害発生時に夜間に身動きの取れない寝室や自助能力の低い子供がいる部屋を、2階部の重心の位置を考慮し落下距離の低くなる位置に配置することが死者軽減につながる可能性がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、土砂災害特別警戒区域、土砂災害警戒区域に存在する家屋の実情把握とその結果を用い個別要素法による倒壊シミュレーションを実施しており、研究計画と比較しおおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、最終年度に当たる。建物のモデルの高精度化を実施するとともに土砂災害発生時における死者の軽減対策についての検討を実施する所存である。

Causes of Carryover

今年度の検討結果の精度向上のため、木造の実験を次年度に実施することになったことに加え、論文投稿を次年度に持ち越したことにより次年度使用額が発生した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 個別要素法を用いた土砂災害による木造家屋倒壊メカニズムの基礎的検討2022

    • Author(s)
      小林純平,中嶋唯貴,小松陸歩
    • Organizer
      地域安全学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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