2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of analytical method for exosome in exhaled breath condensate using a surface plasmon resonance sensor
Project/Area Number |
21K18985
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中嶋 秀 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (10432858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手嶋 紀雄 愛知工業大学, 工学部, 教授 (30292501)
東海林 敦 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (90459850)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | 表面プラズモン共鳴センサー / 電気化学SPR / 人工生体膜 / 膜融合 / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) マルチチャンネルSPRセンサーによるエクソソームの膜融合現象の観測 SPRセンサーチップ(BK7/Cr 3nm/Au 45 nm)の表面に,benzyldisulphide-TEG-OHとbenzyldisulphide-PEG-phytanylを用いて自己組織化膜を形成した。次に,脂質混合溶液 (EggPC:コレステロール)を添加し,SPRセンサーチップ表面に人工生体膜(脂質二分子膜)を形成した。このセンサーチップにHEC293エクソソームを含む緩衝液(pH5.5またはpH7.4)を滴下したときのSPRセンサーの応答を測定した。その結果,pH5.5の緩衝液を用いたときSPRセンサーの共鳴角が増加し,エクソソームが人工生体膜に膜融合する現象をSPRセンサーで初めて観測することに成功した。また,この膜融合現象は電気化学測定によっても確認された。 (2) 呼気凝縮液サンプラーの作製 アルミブロックにドリルで穴をあけ,その穴にシリンジをはめ込むことにより,携帯可能な呼気凝縮液サンプラーを作製した。この呼気凝縮液サンプラーを-15℃に冷却し,シリンジ内にストローで息を吹き込むことにより,呼気凝縮液が得られることを確認した。 (3) 呼気凝縮液の分析 上記サンプラーを用いて複数人から採取した呼気凝縮液中に含まれるアミノ酸をLC-MS/MSにより分析した。その結果,GL Sciences社製Inertsil NH2カラムを用い,アセトニトリル/水を基本とする移動相中にコハク酸を添加することで,ピーク形状と分離が改善することが明らかとなり,16 種類のアミノ酸を検出・定量することに成功した。
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Research Products
(15 results)