2021 Fiscal Year Research-status Report
口腸連関における大腸がんリスクとなる潜在的粘膜親和性Pathobiont検索
Project/Area Number |
21K19592
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
多部田 康一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺井 崇二 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00332809)
谷口 浩二 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20627020)
佐藤 裕樹 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50644556)
高橋 直紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80722842)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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Keywords | ペリオドンタルメディスン / 大腸がん / 口腔細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの口腔-腸管連関研究から,歯周病原細菌と大腸がんの関連が示唆されている.口腔が消化管への細菌供給源として機能し,嚥下された口腔細菌による腸内細菌叢の破綻 (Dysbiosis) が,新規ペリオドンタルメディスン病因論として定説化しつつある.その一方で異所性感染することで初めて病原性を発現する病原性片利共生菌“Pathobiont” が口腔内に存在することが近年明らかとなっている.胃がんにおけるピロリ菌のように,特定の細菌が強力な発がん因子であったことから,腸管へ異所性感染することで発がんに関与する細菌が口腔内に存在する可能性がある.本研究課題では,新しい口腔-大腸がん連関のリスクとなる“Pathobiont”に注目し,臨床検体を用いた解析から候補Pathobiontを探索することを目的とする.具体的には,大腸がん患者において口腔試料および腸管試料を採取し,メタゲノム解析を実施予定であり,現在患者リクルートおよび検体採取を継続的に実施している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会への申請および医科との細かな実動プロトコール調整のために,サンプリング開始の時期が当初の予定よりも遅くなった.
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Strategy for Future Research Activity |
サンプリングは順調に進んでおり,今年中には予定数のサンプリングを完了し,データ解析を行う予定である.
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Causes of Carryover |
サンプリング開始が遅延し、解析費用を次年度に持ち越す必要が生じたため。
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Research Products
(10 results)