2021 Fiscal Year Research-status Report
日本のリサーチ・アドミニストレーターにはどのようなキャリアの展望が描けるのか
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21K20276
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
鈴木 紀子 京都産業大学, 研究機構, 嘱託職員 (80374106)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | リサーチ・アドミニストレーター / URA / キャリアパス / インタビュー調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者の研究活動活性化の支援を目的として日本にURA制度が導入されて10年が経過し、現在、国内の研究機関に約1,500人のURAが配置されている。これまでURAのキャリアについては、着任前の職種に主眼を置いた大規模な調査研究が行われてきた。しかし有期雇用が半数以上を占めるURAのキャリアパスの実態を知るには、前職の調査研究だけではなく、後職、すなわちURAが別の研究機関・職種へと異動・転職する過程にも着目する必要がある。そこで本研究では、URA経験者にインタビュー調査を行い、着任前後を通してキャリアを分析することで、URAの定着性、研究機関間の流動性、キャリアパスの多様性を明らかにすることを目的とする。 URAのキャリアの変遷を辿る手段として、数十名規模のURA経験者にインタビュー調査を行う。URA経験者は国内外の各地に点在しているため、基本的にオンラインでインタビューを実施する。インタビューを通して定量的な項目(URAへの着任・離任年や各時点での年齢層等)、定性的な項目(URAを含む職歴、URA在職時の研究機関、URA着任および離任の理由等)を聞き取る。キャリアの変遷をURA経験者ごとに可視化し、URAのキャリアパスの多様性を示す。定性的な項目は、音声データを書き起こすことでテキスト化する。定性的・定量的双方の項目を合わせて計量テキスト分析や統計的分析を行い、URAという職種の定着性や研究機関間の流動性、職種間の関係性を明らかにする。 1年目は20名規模でインタビュー調査を実施する予定であったが、健康上の理由により実施することができなかった。今年度は主に、インタビュー依頼のための人脈を形成した。さらに、必要な消耗品等を購入することで、次年度のインタビュー調査の実施に向けた準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
健康上の理由により、予定していた時期にインタビュー調査を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に断念したインタビュー調査を次年度に実施し、予定した研究計画を推進することを目指したい。
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Causes of Carryover |
健康上の理由により、今年度は予定していたインタビュー調査を実施できず、謝金の支払いおよび備品の購入ができなかったため。次年度には必要な備品を購入し、インタビュー調査を実施する。
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