2021 Fiscal Year Research-status Report
高精度股関節三次元動態解析・コンピュータシミュレーションの股関節疾患治療への応用
Project/Area Number |
21K21256
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原 大介 九州大学, 大学病院, 助教 (30906350)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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Keywords | 股関節 / 人工股関節 / 三次元動態解析 / イメージマッチング / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性股関節症(股関節症)、大腿骨頭壊死症(骨頭壊死)に代表される股関節疾患に対する 人工股関節置換術 (THA)は除痛効果・関節機能改善に対して極めて有効な手術である。しかし、再置換第1位の原因である脱臼は臼状関節である股関節の宿命的合併症であり、脱臼の原因は関節動態を含めわかっていないことも少なくない。 本研究の目的は、生体・人工股関節の三次元動態を高精度で解析・可視化し、股関節症、骨頭壊死を比較し、股関節障害に直結する各疾患特有の関節動態を明らかにすることである。さらに 解析動作の関節動態を再現後、様々なインプラント設置位置をシミュレーションし、人工股関節 脱臼を起こしうる動作を安全に行えるインプラント設置位置の安全域を同定する。各動作の股関節動態から股関節障害の病態を把握し、股関節術後の動作指導や手術法改善につなげたい。 2021年度はTHA後患者のインプラント設置位置をシミュレーションし、脱臼を起こさない安全可動域に対する論文、椅子からの立ち上がり動作時の三次元動態解析および脱臼を起こさない安全可動域にインプラント設置位置をシミュレーションについての論文、THA後患者満足度に対する論文を発表し、ステム前捻についてのシミュレーション研究についての学会発表を行い、現在論文投稿中である。 今後は人工股関節の機種間での比較や異なる手術法での術後3次元動態を比較することを視野にいれつつ、さらなるデータ蓄積を行い、論文化を念頭に研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人工股関節置換術前後のCT撮影を開始しデータの蓄積を行いつつ、インプラント設置位置のシミュレーションを行えている。ステムの前捻角自由度を2機種で比較し、学会発表し、論文投稿中である。また、動態解析時のインプラント設置位置シミュレーションに関して複数の英語論文を出版し、これらの手法を今後の研究に応用予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
人工股関節の動態解析データの蓄積 人工股関節置換術後症例の動態撮影を継続し、データを蓄積させていく予定である。また、CTナビゲーション手術、ロボットアーム手術が導入され、それにともないインプラントの機種も変更されている。今後は機種間やナビゲーション、ロボットアーム手術の有無で関節動態の違いを比較することも予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大により、参加予定であった国内学会、国際学会等が中止あるいはオンライン開催となり、旅費等を使用することがなかったため。
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Research Products
(8 results)